【エビリファイ(アリピプラ ゾール)】って?効果効能・副作用を紹介!

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はじめに

エビリファイは有効成分アリピプラゾールの、【統合失調症】【躁状態の改善】【うつ】【小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性】を改善する薬です。

今回はエビリファイについて、効果効能・副作用や注意点について紹介します。

紹介する情報は、薬の取扱説明書である添付文書やインタビューフォームに基づいています。
ですが、精神疾患治療薬は、医師の治療法・考えにより、効果効能に記載されていない意図で用いられることが多々ありますので、疑問点あれば医師や薬剤師に確認するようにしてください。

目次

エビリファイってどんな薬?
エビリファイって何の病気に使えるの?
エビリファイってどうやって効くの?
エビリファイの一般的な使う量と回数
エビリファイの副作用
エビリファイで気を付けることは?
エビリファイのジェネリック(GE)ってあるの?
エビリファイの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
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エビリファイってどんな薬?

エビリファイは統合失調症をはじめとする精神疾患に用いられる薬です。
有効成分は、アリピプラゾールです。

日本では、エビリファイ錠3mg・6mg・散1%が2006年6月に、錠12mgが2007年6月に、内容液が2009年4月に、OD錠が2012年5月に、錠1mgが2016年11月に販売開始されました。

効能又は効果
エビリファイ錠・OD 錠(24mg 錠は除く)・散・内用液:
・統合失調症
・双極性障害における躁症状の改善
・うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
・小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性

エビリファイ OD 錠 24mg:
・統合失調症
・双極性障害における躁症状の改善

効能・効果に関連する使用上の注意
●うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)の場合
1.選択的セロトニン再取り込み阻害剤又はセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤等による適切な治療を行っても、十分な効果が認められない場合に限り、本剤を併用して投与すること。
2.抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤を投与する場合には、リスクとベネフィットを考慮すること。

●小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の場合
原則として6歳以上18歳未満の患者に使用すること。
引用:エビリファイ インタビューフォーム

エビリファイって何の病気に使えるの?

統合失調症

統合失調症は、幻覚や妄想といった症状を主とする病気です。
以前は「精神分裂病」と呼ばれていました。

原因は未だ解明されていませんが、人生における契機、たとえば進学や結婚などを期に発症することが多いです。
遺伝の影響も一部あるものの全てではないので、遺伝的素因を持っている人が環境因子と相まって発症すると考えられています。

症状としては、【幻覚・妄想】【生活の障害】【病識の障害】があります。

【幻覚・妄想】

幻覚は、実際にはないものが見えたり、聞こえたりする症状です。
誹謗中傷が聞こえたり、命令が聞こえたりし、それに応対する形で独り言を発したり、笑ったりしてしまうことがあります。

妄想とは、明らかに事実とは違う内容のことを信じてしまい、また周りがそれを否定したとしても納得できない症状をいいます。
街ですれ違う人に殺される・尾行されている・チラチラ見られているなどが、具体的な妄想としてあります。

幻覚・妄想は、統合失調症の陽性症状と呼ぶことがあります。

【生活の障害】

日常生活において、集団生活を問題なく送ることが難しくなります。

会話:脈絡のない会話が多くなり、適切にコミュニケーションがとれない。相手の考えをつかめない。
行動:作業のミスが多くなる。作業の能率が悪い。
感情:感情の動きが鈍くなり、表情が固くなる。相手の感情を把握することができない。
意欲:他者とコミュニケーションとる気力がなくなり、自閉傾向になる。やる気がおきず、ゴロゴロしてしまう。

【病識の障害】

病識とは、自分自身がどういう病気になっていて、どういった症状がでるということを認識できる力を言います。
統合失調症の患者さんは、この病識が欠如していることがおおく、自身がどのような病気なので、どういった症状なのかを把握できなくなります。

そのため治療の必要性を感じられず、通院を拒否したり、服薬を拒否したりすることがあります。

統合失調症の治療に関しては、心理社会的治療と薬物治療を併用する方針が多いです。
精神療法やリハビリテーションと、抗精神病薬を服用していきながら様子をみるという流れです。

双極性障害における躁症状の改善

躁うつ病と、以前呼ばれていた病気です。
躁状態とは、気分が高揚していたり、眠らなくても大丈夫であったりする状態を指します。

日常生活に問題がないレベルの躁状態を「軽躁状態」といい、社会的・家庭的に被害を及ぼすレベルの躁状態を「躁状態」と呼び区別します。
派手に買い物をしてしまい、大きな借金を抱えてしまうとか、そういったレベルが躁状態と言えます。

双極性障害の原因は未だに解明されていませんが、遺伝子の影響が比較的強いと考えられています。
そのため、原則薬物治療を行わないと、症状改善しないことが多いです。

エビリファイってどうやって効くの?

エビリファイの有効成分アリピプラゾールは、ドパミンD受容体部分アゴニスト作用、ドパミンD受容体部分アゴニスト作用、セロトニン5-HT1A 受容体部分アゴニスト作用及びセロトニン5-HT2A 受容体アンタゴニスト作用を併せ持つ薬です。

アゴニストとは受容体を活性化させる因子のこと、アンタゴニストとは受容体を抑制させる因子のことを指します。

また「部分」について、例として「ドパミンD受容体部分アゴニスト作用」を説明すると、ドパミン作動性神経伝達が過剰活動状態の場合には、ドパミンD受容体のアンタゴニスト(抑える役目)として作用し、ドパミン作動性神経伝達が低下している場合には、ドパミンD受容体のアゴニスト(活性化する役目)として機能することをいいます。

すごい簡単に行ってしまえば、受容体に対する刺激が強すぎる場合はその刺激を抑え、刺激がない場合は少し刺激を与えるといった具合に、調節してくれるというわけです。

ドパミン受容体を刺激する薬を服用した方に、統合失調症と同じような幻覚の症状がでたりしたため、ドパミン受容体を遮断することにより、統合失調症に効果を発揮するのではないかと考えられました。

ただ、完璧に遮断してしまうと、うつ状態になってしまうため、適度に遮断される薬の開発が望まれていました。

また、セロトニン神経系もドパミン神経系を抑制する効果があったことがわかり、着目されました。
つまり、セロトニン神経系の活性化具合が弱いと、ドパミン神経系が過剰に興奮する可能性があり、セロトニンに対しても刺激をある程度する薬が、統合失調症に有用ではないかと考えられていました。

その流れをくんで、エビリファイが開発され、ドパミン神経系及びセロトニン神経系を上手に整えることによって、統合失調症の症状や、躁状態の症状、うつ病の改善できるとされています。

エビリファイの一般的な使う量と回数

用法及び用量
・統合失調症
エビリファイ錠・OD錠・散:
通常、成人にはアリピプラゾールとして1日6~12mgを開始用量、1日6~24mgを維持用量とし、1回又は2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。

エビリファイ内用液:
通常、成人にはアリピプラゾールとして1日6~12mg(6~12mL)を開始用量、1日6~24mg(6~24mL)を維持用量とし、1回又は2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mg(30mL)を超えないこと。

・双極性障害における躁症状の改善
エビリファイ錠・OD錠・散:
通常、成人にはアリピプラゾールとして12~24mgを1日1回経口投与する。なお、開始用量は24mgとし、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。

エビリファイ内用液:
通常、成人にはアリピプラゾールとして12~24mg(12~24mL)を1日1回経口投与する。なお、開始用量は24mg(24mL)とし、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mg(30mL)を超えないこと。

・うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
エビリファイ錠・OD錠(24mg錠は除く)・散:
通常、成人にはアリピプラゾールとして3mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、増量幅は 1日量として3mg とし、1日量は15mgを超えないこと。

エビリファイ内用液:
通常、成人にはアリピプラゾールとして3mg(3mL)を1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、増量幅は1日量として3mg(3mL)とし、1日量は15mg(15mL)を超えないこと。

・小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
エビリファイ錠・OD錠(24mg 錠は除く)・散:
通常、アリピプラゾールとして1日1mgを開始用量、1日1~15mgを維持用量とし、1日1回経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、増量幅は1日量として最大3mgとし、1日量は15mgを超えないこと。

エビリファイ内用液:
通常、アリピプラゾールとして1日1mg(1mL)を開始用量、1日1~15mg(1~15mL)を維持用量とし、1日 1回経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、増量幅は1日量として最大3mg(3mL)とし、1日量は15 mg(15mL)を超えないこと。
引用:エビリファイ インタビューフォーム

エビリファイは開始用量から原則はじめ、症状に応じて適宜、量をコントロールしていく薬です。
医師からの指示をしっかり守って服用するようにしてください。

また、服薬者がコンプライアンスを守れない様子であれば、保護者や家族の方がちゃんと服用できているかどうか管理してあげてください。

エビリファイの副作用

エビリファイの副作用として主に報告されているのは下記の通りです。

統合失調症:不眠・神経過敏・アカシジア・振戦(手指振戦含む)・不安・体重減少・筋強剛・食欲不振・CK(CPK)上昇・プロラクチン低下・ALT(GPT)上昇
双極性障害における躁症状の改善:アカシジア・振戦・傾眠・寡動・流涎・不眠・体重増加・悪心・嘔吐・ジストニア(筋緊張異常)
うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る):アカシジア・体重増加・振戦・傾眠・不眠・ALT(GPT)上昇・便秘
小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性:傾眠・体重増加・流涎・食欲亢進・悪心・食欲減退・倦怠感

アカシジア

静座不能症と和訳され、じっと座っていることが困難になる症状です。
体や足がそわそわする・あるきたくなる・足がむずむずする・貧乏揺すりといった症状があります。
こうした症状に気づいたら、すぐに医師に相談してください。

他の重篤な副作用

生じる頻度は低いものの、重篤な経過をたどりやすい副作用として下記があります。
すべてではないので、参考までに御覧ください。

悪性症候群

悪性症候群は、嚥下困難・筋肉の硬直・頻脈・血圧の変動・発汗などの症状がでて、発熱が顕著に現れる副作用です。
放置すると、意識障害・呼吸困難などに移行し、最悪の場合死に至ります。

遅発性ジスキネジア

遅発性ジスキネジアは、自分自身ではコントロールすることができない、筋肉の動きのことをいいます。
唇をすぼめる・舌を動かす・口をもごもごする・歯を食いしばる・足が勝手に動く・手に力が入らないなどの症状がでます。

麻痺性イレウス

麻痺性イレウスとは、腸の動きが正常でなくなり、正しく消化・排便することができなくなる副作用です。
お腹が張ったり、便秘・腹痛・嘔吐などの症状が持続します。

糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡

血糖値が急激に上昇することで生じる副作用です。
口の乾き・頻尿・多飲などの症状が見られる場合には、すぐに医師に相談するようにしてください。

痙攣

抗精神病薬服用中は、原因は不明ですが、痙攣が生じやすくなっています。

その他服用していて、体調悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしてください。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

エビリファイで気を付けることは?

継続的な服用をしてください

病気による諸症状安定のためにも服用を継続するようにしてください。
本人が服薬する意味を感じていない場合には、周りの人がサポートするとよいでしょう。

副作用に注意してください

副作用の項目で紹介した通り、様々な副作用があります。
副作用と聞くと怖いですが、薬には副作用がつきものです。
初期症状を把握しておくことで、適切に対応することができます。

服用できない方がいます

エビリファイは、服用することができない方がいます。
また、一緒に服用する薬にも注意が必要です。

お薬手帳などを活用して、現在服用している薬や他の病院で診断された病気などをまとめておくとよいでしょう。
お薬手帳は、医師や薬剤師に適宜確認してもらってください。

エビリファイのジェネリック(GE)ってあるの?

エビリファイにはすでにジェネリックが販売されています。
アリピプラゾール【メーカー名】の名前で販売されています。

希望する場合は、薬局にて処方箋提出時に申し出てください。
医師から先発品でだすように、といった指示がない限り、ジェネリックでお渡しすることができます。

エビリファイの市販薬(OTC)ってあるの?

エビリファイは、医師の監督下で用いられることが望まれる薬なので、OTCになる見込みはありません。

まとめ

エビリファイは有効成分アリピプラゾールの、【統合失調症】【躁状態の改善】【うつ】【小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性】を改善する薬です。
ドパミンやセロトニンの受容体をコントロールすることで、症状を改善することができます。

服用に際しては、医師に指示に従って、飲み忘れないように服用するようにしましょう。

関連する薬

レキサルティ

参考:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 統合失調症 

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