HIV感染者から献血された血液を、輸血してしまった問題について

最近エイズの患者から献血された血液が、検査をかいくぐって輸血されてしまったという問題が生じました。

この問題について、なんで生じてしまったのかについて解説したいと思います。

何故検査でひっかからなかったの?

献血された血液は、すべてエイズの発症原因となる、HIVというウイルスが混入していないか検査されます。
ですが、今回はなぜその検査にひっかからなかったのでしょうか?

その謎を解く鍵は、ウィンドウピリオドにあります。
ウィンドウピリオドというのは、空白期間とも呼ばれ、HIVウイルスに感染してからそのウイルスが体内で増殖を始めて、検査で確認できるくらいまでウイルスが増殖をするまでの期間のことを指します。

検査で陽性となるには、感染してからある程度の時間が必要というわけです。
HIVウイルスの場合は、約8週間と言われています。

このことから、献血をエイズの検査目的で行う(そもそも、検査結果は返してくれません)のは、止めるべきとされています。
しかしながら、今回の問題では献血を行った人が、エイズの感染が疑わしいにも関わらず、献血を行ってしまったために生じてしまったと言われています。

エイズ検査はどこで行えばいいの?

では、エイズの検査はどこに行けば行ってもらえるのでしょうか?

最寄の保健所で、無料かつ匿名で検査を行ってもらえますので、そちらを利用するようにしましょう。

また、以前AIDS(後天性免疫不全症候群)ってどんな病気?でも説明したとおり、現在は薬の発展により、早くに死んでしまう病ではなくなりつつあります。
早期発見をして、適切に薬物治療を行っていくことで、それなりの年齢まで生きることが出来るようになってきています。

疑わしいと思う方は、ぜひ最寄の保健所で検査を行っていただきたいと思います。

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