【アラミスト点鼻液(フルチカゾンフランカルボン酸エステル)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

アラミスト点鼻液はアレルギー性鼻炎に用いられる点鼻液です。
花粉症の症状緩和にも用いられます。

今回は、アラミスト点鼻液について、効果効能と副作用や注意点について紹介します。

目次

アラミスト点鼻液ってどんな薬?
アラミスト点鼻液ってどうやって効くの?
アラミスト点鼻液の用法・用量
アラミスト点鼻液の副作用
アラミスト点鼻液の注意点
まとめ

アラミスト点鼻液ってどんな薬?

アラミスト点鼻液は、フルチカゾンフランカルボン酸エステルを有効成分とするアレルギー性鼻炎の薬です。
日本では、2009年6月に販売開始されました。

効能又は効果
アレルギー性鼻炎
引用:アラミスト点鼻液27.5μg 56噴霧用 添付文書

花粉症・ハウスダストなどにも用いられます。

アラミスト点鼻液ってどうやって効くの?

アラミスト点鼻液の有効成分フルチカゾンフランカルボン酸エステルは、ステロイドの薬です。

ステロイドの点鼻液は、使用部位に作用して、下記のような効果を発揮します。

  • ケミカルメディエーターの遊離抑制作用
  • 鼻腺からの分泌抑制作用
  • 鼻粘膜血管での血管透過性亢進抑制作用
  • 鼻粘膜組織の浮腫抑制作用
  • 炎症性サイトカインの産生抑制作用

ステロイドは、使用部位の皮膚から吸収された後に、細胞の核に移行しリポコルチンというタンパク質の合成を促進させます。

リポコルチンは、プロスタグランジンやトロンボキサン、ロイコトリエンといった炎症に関与する物質の原料を作り出す【ホスホリパーゼA2】の働きを抑えることで、炎症を鎮める効果があります。

鼻炎は、炎症状態の一つの症状なので、炎症を鎮められれば鼻炎をはじめ、鼻づまり等の効果を発揮することができます。

アラミスト点鼻液の用法・用量

用法及び用量
成人には、通常1回各鼻腔に2噴霧(1噴霧あたりフルチカゾンフランカルボン酸エステルとして27.5μgを含有)を1日1回投与する。
小児には、通常1回各鼻腔に1噴霧(1噴霧あたりフルチカゾンフランカルボン酸エステルとして27.5μgを含有)を1日1回投与する。

用法及び用量に関連する使用上の注意
1.本剤の十分な臨床効果を得るためには継続的に使用すること。
2.新しい噴霧器を使用する際には空噴霧を行い(6回程度)、液が完全に霧状になることを確認した後に使用するよう患者に指導すること。なお、同じ噴霧器を2回目以降使用する場合には空噴霧は不要であるが、5日以上噴霧器の蓋が外れていた場合又は30日以上噴霧器を使用しなかった場合には空噴霧が必要となる場合がある。
引用:アラミスト点鼻液27.5μg 56噴霧用 添付文書

アラミストは、成人には1日1回各鼻腔に2噴霧づつ使用します。
小児は、各鼻腔に1噴霧となります。
56噴霧用なので、成人で14日分が一個、小児が28日分で一個となります。

新しい容器をはじめて使用する場合は、空噴霧をする必要があります。
容器をよくふった後に、レバーを6回押して、液が完全に霧状になったことを確認してから使用するようにしましょう。
小さい子供が用いるときは、保護者が空噴霧を実施するとよいでしょう。

原則2回目以降はこの空噴霧の操作は不要ですが、キャップが5日以上外れていた場合や30日間使用していなかった場合は、再度実施しておきましょう。

アラミストは、点鼻前に必ずよく振ってから使用するようにしてください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

アラミスト点鼻液の副作用

報告されている主な副作用は、鼻血・鼻部不快感が報告されています。
そのほか、アナフィラキシーショックをはじめとする過敏症状がでる可能性があります。

使用に際して、違和感や症状悪化を感じたら、医師に相談するようにしましょう。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

アラミスト点鼻液の注意点

鼻血がよくでる人は、事前に医師に伝えておきましょう。
というのも、鼻血がでやすい可能性があがるので、症状悪化の可能性があるからです。

容器にはガラスが使われているので、廃棄に関しては地方自治体の制度に従って廃棄するようにしてください。

まとめ

アラミスト点鼻液はステロイドのフルチカゾンフランカルボン酸エステルを有効成分とする点鼻液です。
花粉症やハウスダスト、その他アレルギー性鼻炎の症状緩和に用いられます。

ステロイド点鼻液は、使用することで鼻水の分泌を抑え、浮腫を抑えることで鼻閉を解消します。

使用に際しては、医師の指示どおりにつかうようにしましょう。

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