【アレサガテープ(エメダスチン)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

2018年3月15日:アレサガテープの添付文書が公開されましたので、更新しました。

アレサガテープは、アレルギー性鼻炎の貼り薬です。
2017年11月6日開催予定の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会にて製造販売承認の可否が検討されることになっています。

今回は、アレサガテープについてその効果効能を説明していきます。

目次

アレサガテープってどんな薬?
アレサガテープってどうやって効くの?
アレサガテープの用法・用量
アレサガテープの副作用
アレサガテープの注意点
まとめ

アレサガテープってどんな薬?

アレサガテープは、アレルギー性鼻炎の貼り薬として2018年4月に販売された薬です。

有効成分は、エメダスチンです。
エメダスチンは、すでにレミカット・ダレンという名前の飲み薬として販売開始されています。
アレサガテープは貼り薬なので、新投与経路医薬品として、新たに承認申請されました。

効能又は効果
アレルギー性鼻炎
引用:アレサガテープ 添付文書

アレサガテープってどうやって効くの?

アレサガテープの有効成分エメダスチンは、抗ヒスタミン作用・ケミカルメディエーター遊離抑制作用・サブスタンスPによるヒスタミン遊離抑制作用・及び好酸球遊走・浸潤抑制作用を通して、アレルギー性鼻炎の諸症状(鼻水、涙、くしゃみなど)を抑える効果があります。

ヒスタミンは、肥満細胞から放出される生体内物質で、周りの組織に対して、アレルギー反応を引き起こすように誘導する物質です。
エメダスチンは、ヒスタミンH受容体と結合することで、ヒスタミンによるアレルギー反応活性化を抑えることができます。

そのほか、アレルギー反応を誘発する物質であるケミカルメディエーターの放出抑制など、複数の経路からアレルギー反応を鎮めることができます。


抜粋:アレサガテープ インタビューフォーム

アレサガテープの用法・用量

用法及び用量
通常、成人にはエメダスチンフマル酸塩として1回4mgを胸部、上腕部、背部又は腹部のいずれかに貼付し、24時間毎に貼り替える。なお、症状に応じて1回8mgに増量できる。
引用:アレサガテープ 添付文書

基本的に4mgのテープを24時間ごとに張り替える使い方をします。
お風呂入る前にはがして、入った後にはるのが一番やりやすいのかなと思います。

なお、症状によっては、8mgを使用することもあるので、医師の指示に従うようにしてください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

アレサガテープの副作用

アレサガテープの主な副作用として、適用部位紅斑・適用部位そう痒感・適用部位丘疹・眠気が報告されています。
なんらかの皮膚症状が10%程度の頻度で出ているので、肌が弱い人には向かないかもしれません。

また、抗ヒスタミン薬の宿命である【眠気】もでるようです。
ヒスタミンH受容体は、中枢にも存在し、覚醒に関与しています。
そのため、その受容体もブロックされてしまうことにより、眠気・だるさが生じると考えられています。

使用していて、違和感や症状悪化がみられる場合は、医師に相談するようにしましょう。

アレサガテープの注意点

副作用に眠気があるので、自動車の運転や高所作業には従事しないようにしましょう。
また、日中の眠気がでるなどして、生活習慣に支障をきたす可能性もあるので、注意して生活してください。
どうにも、我慢・対応できないということであれば、医師に相談してみてください。

アレルゲン皮内反応検査を実施予定(ツベルクリン検査など)の方は、アレルギー反応を弱くする効果がこの薬にはあるので、結果が変わってきてしまいます。
そのため、検査予定の方はその期間使用することができません。
予定がある場合は、医師に相談して、中止する期間がいつになるのか予めきいておきましょう。

テープを貼り付ける部位にすこし注意が必要です。

  • 傷になっているところ、湿疹や炎症を起こしているところは避けて貼付してください。
  • お風呂あがりにはるときは、よく皮ふの水分をふきとってから貼る様にしてください。水分が残っているとかぶれの原因となります。
  • 貼る場所は胸部、上腕部、背部又は腹部ですが、まったく同じ個所にはるのではなく、ローテーションして貼付してください。

まとめ

アレサガテープは、テープのアレルギー性鼻炎の薬です。
有効成分はエメダスチンで、抗ヒスタミン作用をはじめ、ケミカルメディエーター遊離抑制作用・サブスタンスPによるヒスタミン遊離抑制作用・及び好酸球遊走・浸潤抑制作用を有します。

使用に際しては、医師の指示に従って使用するようにしましょう。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る