【アスタットクリーム・軟膏・外用液(ラノコナゾール)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

アスタットは、抗真菌作用をもつ外用薬です。
日本では、クリーム・軟膏・外用液の3つの製剤が販売されています。

今回は、アスタットについてその効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

アスタットってどんな薬?
アスタットってどうやって効くの?
アスタットの用法・用量
アスタットの副作用
アスタットの注意点
まとめ

アスタットってどんな薬?

アスタットは、抗真菌作用をもつラノコナゾールを有効成分とする薬です。
患部の症状に応じて、クリーム・軟膏・外用液から適切なのを医師が選択して用います。

日本では、クリームと外用液が1994年9月、軟膏が1996年6月に販売開始されました。

効能又は効果
下記の皮膚真菌症の治療
  白癬: 足白癬、体部白癬、股部白癬
  カンジダ症: 間擦疹、指間びらん症、爪囲炎
  癜風
引用:アスタットクリーム1%/アスタット外用液1%/アスタット軟膏1% 添付文書

アスタットは、白癬やカンジダ、癜風(でんぷう)の治療に用いられます。
白癬は白癬菌が、カンジダはカンジダ菌が、癜風はマラッセジア属に属する真菌が感染することで生じます。
白癬もカンジダも真菌に属します。

アスタットってどうやって効くの?

アスタットの有効成分ラノコナゾールは、イミダゾール系の抗真菌剤です。

イミダゾール系の抗真菌剤は、真菌の細胞膜の原料であるエルゴステロールの合成を抑制することで、細胞増殖を抑えます。
具体的には、エルゴステロールの原料の一つであるラノステロールの脱メチル化に関与するチトクロムP450と結合し、この変換を抑えることでエルゴステロールの合成を抑えます。

アスタットの用法・用量

用法及び用量
1日1回患部に塗布する。
引用:アスタットクリーム1%/アスタット外用液1%/アスタット軟膏1% 添付文書

アスタットは、1日1回患部に塗布して用います。
入浴後に使用することが多いですが、医師の指示に従うようにしましょう。

症状によっては回数も変わることがあるので、指示通りの使用をお願いします。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

アスタットの副作用

主な副作用として、使用部位の皮膚の炎症、乾燥感、刺激感、水疱ができる、赤くなる、びらんなどです。

使用している部位で、症状悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしましょう。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

アスタットの注意点

注意点としては、自己判断で中止してしまうことがあります。
見た目的によくなったとと思っても、真菌がまだ残ることがあります。
菌を完全に殺しておかないと、再発してしまう可能性があるので、医師の指示どおりの期間続けることが大事です。

不安であれば、よくなったかな?とおもったら、使用を終了してよいか、医師に確認してもらうようにしましょう。

目には使用しない薬なので、注意してください。
特に、外用液は目薬っぽいといわれれば目薬っぽいので、注意してください。

また、外用液つながりで、外用液には可燃性の液が使用されているので、火気を避けて保管してください。
塗料を溶かしたり、樹脂を溶かしたりする成分も含んでいるので、変なところにたらさないように注意してください。

まとめ

アスタットは有効成分ラノコナゾールの抗真菌薬です。
日本では、クリーム・軟膏・外用液の3種類が販売されています。

白癬菌感染症、カンジダ感染症、癜風の治療に用いられます。
使用に際しては、医師の指示どおりに使うようにしましょう。

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