【ベンリスタ(ベリムマブ)】って?効果効能・副作用を紹介!

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はじめに

ベンリスタは完全ヒト型抗BLySモノクローナル抗体製剤で、全身性エリテマトーデス(SLE)の治療薬です。
BLySとは、可溶型Bリンパ球刺激因子の略です。

日本では、2017年9月に製造販売承認が得られたので、年内をめどに発売されるでしょう。
今回は、ベンリスタの効果効能、副作用や注意点について説明していきます。

目次

ベンリスタってどんな薬?
ベンリスタってどうやって効くの?
ベンリスタの用法・用量
ベンリスタの副作用
ベンリスタの注意点
まとめ

ベンリスタってどんな薬?

ベンリスタは、可溶型Bリンパ球刺激因子(BLyS)に対するヒト型免疫グロブリンG1λ(IgG1λ)モノクローナル抗体の薬です。
全身性エリテマトーデスに用いられます。

【効能・効果】
既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス
引用:ベンリスタ点滴静注用 添付文書

ベンリスタは、全身性エリテマトーデス(SLE)の治療薬ですが、初っ端から用いる薬ではありません。
ステロイド、免疫抑制薬などの治療を行っても、症状が改善しない、安定しない場合に追加でベンリスタを用います。

また、使う前に抗体検査を行い、抗核抗体、抗dsDNA抗体などの自己抗体が検出された全身性エリテマトーデスに用いることとされています。

全身性エリテマトーデスとは?

全身性エリテマトーデスとは、systemic lupus erythematosusと英語で呼び、その頭文字からSLEと略されます。

日本に患者さんは、約6~10万人程いると考えられています。
男女比は、男性1割女性9割で、圧倒的に女性がなりやすい病気です。

SLEは、全身に炎症反応が生じる病気で、現在のところ残念ながら原因は判明していません。
ただ、免疫系統の異常であることはわかっています。
つまり、本来細菌やウイルスといった異物に対して攻撃をすべき免疫機能が、自分自身の組織に対して攻撃をしてしまうことで、様々な部位で炎症反応が生じると考えられています。

ベンリスタってどうやって効くの?

ベンリスタは、可溶型Bリンパ球刺激因子(BLyS)に対するヒト型免疫グロブリンG1λ(IgG1λ)モノクローナル抗体です。

まず、可溶型Bリンパ球刺激因子とはどういったも物質でしょう。
英語で、B Lymphocyte Stimulatorなので、頭文字からはBLySと略されます。
BLySは、B細胞のアポトーシス(自死)を抑制し、形質細胞への分化を促進させる蛋白質として知られています。
形質細胞は、抗体を多く放出する免疫細胞です。

ベンリスタは、このBLySに対するモノクローナル抗体です。
ベンリスタとBLySが結合することにより、BLySの作用を無効化することができます。

すると、BLySによって、形質細胞がたくさん作られていたのが抑制されるので、ひいては体内の抗体製造能力が低くなることが分かります。
全身性エリテマトーデスで生じている炎症の原因は、抗体が最初に自己組織を敵とみなして結合するところから始まるので、その抗体が減らすことで、炎症が収まることを狙って、ベンリスタは使用されます。

ベンリスタの用法・用量

ベンリスタには、点滴静注用のものと皮下注射用のものが用意されています。
それぞれの用法用量を記載します。

ベンリスタ点滴静注用<\h3>

【用法・用量】
通常、成人にはベリムマブ(遺伝子組換え)として、1回10mg/kgを初回、2週後、 4週後に点滴静注し、以後4週間の間隔で投与する。

用法・用量に関連する使用上の注意
1 .本剤は1時間以上かけて点滴静注すること。
2 .本剤は、注射用水で溶解後、生理食塩液で希釈して独立したラインにより投与するものとし、他の注射剤・輸液等と混合しないこと。
3 .本剤による治療反応は、通常投与開始から6ヵ月以内に得られる。6ヵ月以内に治療反応が得られない場合は、本剤の治療計画の継続を慎重に再考すること。
引用:ベンリスタ点滴静注用 添付文書

ベンリスタは体重に応じて投与量を決定して、生理食塩水で希釈して点滴にて使用します。
その際には、1時間以上かけて点滴することとされています。

ベンリスタ皮下注オートインジェクター<\h3>

【用法・用量】
通常、成人にはベリムマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを、1週間の間隔で皮下注射する。

用法・用量に関連する使用上の注意
本剤による治療反応は、通常投与開始から6ヵ月以内に得られる。6ヵ月以内に治療反応が得られない場合は、本剤の治療計画の継続を慎重に再考すること。
引用:ベンリスタ皮下注オートインジェクター 添付文書

自己注射で用いるほうは、1回200mgを1週間ごとに皮下注射して用います。

ベンリスタの副作用

副作用として主に報告されているのは、上気道感染・帯状疱疹・鼻咽頭炎・細菌性尿路感染症・咳嗽などです。
免疫を抑制するため、細菌やウイルス感染による副作用が多く報告されています。

ベンリスタの注意点

免疫機能の中枢を担っている、形質細胞の発現ひいては抗体産生を抑制するので、細菌やウイルス感染しやすくなります。
生活するなかで、体調管理は徹底して行うようにしましょう。
規則正しい生活、バランスのとれた食事、手洗いうがいをこまめにするなどです。

禁忌

ベンリスタには使用してはいけない方が設定されています。

【禁 忌】(次の患者には投与しないこと)
1 .本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2 .重篤な感染症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
3 .活動性結核の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
引用:ベンリスタ皮下注オートインジェクター 添付文書

まず、過去に使用してアレルギー反応・アナフィラキシーショックなどの過敏症を起こした方には用いることができません。
また、感染症に対する抵抗力が弱くなるので、重篤な感染症に罹患している方や活動性結核の患者さんには用いることができません。

まとめ

ベンリスタは全身性エリテマトーデス(SLE)の患者さんに使用される薬です。
点滴用と皮下注射用が販売される見込みです。

可溶型Bリンパ球刺激因子(BLyS)に対するヒト型免疫グロブリンG1λ(IgG1λ)モノクローナル抗体であり、SLEの原因と考えられている抗体の生産量を抑制することで、炎症反応を抑える効果があります。

使用に際しては医師の指示どおり使用するようにしましょう。

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