化合物名
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血液の凝固に関係するビタミンKについて
脂溶性ビタミンの一つであるビタミンKについて解説していきたいと思います。 ビタミンKの働き ビタミンKの生体内での大事な役割として、以下のような役割があります。 血液凝固因子(プロトロンビン)の合成に関与する 骨を形成する際に関与するたんぱく質(オステオカルシン)の合成に関与する 他にもいろいろな役割がありますが、グルタミン酸をγ-カルボキシルグルタミン酸に変換する際の補…詳細を見る -
不足すると貧血の原因となるビタミンB12(コバラミン)について
水溶性ビタミンの一つで、欠乏すると貧血を起こすビタミンB12(コバラミン)についてまとめます。 ビタミンB12の働き ビタミンB12は、メチル基転移反応をはじめとする転移反応に関与することが知られています。赤血球の合成に際しても重要な反応に関与しているため、不足すると巨赤芽球性貧血(悪性貧血)を起こすとされています。 また構造上の特徴として、分子内にコバルトを含んでいることがあげられ…詳細を見る -
食品添加物としても用いられる、ビタミンE(トコフェロール)について
脂溶性ビタミンの一つ、ビタミンE(トコフェロール)について解説していきたいと思います。 ビタミンEの働き ビタミンEは強い抗酸化作用(ラジカル捕捉作用)を有することから、細胞膜において過酸化を防止することで、膜の安定化に寄与しています。 また、その抗酸化作用から食用油などに酸化防止剤の役割として添加されることがあります。 ビタミンEを多く含む食品 いくら キャビア た…詳細を見る -
ウェルニッケ・コルサコフ脳症の原因であるビタミンB1(チアミン)について
ウェルニッケ・コルサコフ脳症という中枢神経障害を知っていますか? この病気は、実はビタミンB1が不足してしまうことで生じる病気です。 今回は、ビタミンB1について解説していきたいと思います。 ビタミンB1の働き ビタミンB1は、チアミンピロリン酸(TPP)に生体内で変化して、酸化的脱炭酸反応の補酵素(酵素の働きを助ける物質)として利用されています。 酸化的脱炭酸反応は、糖の代謝を…詳細を見る -
足らないと骨が柔らかくなる?ビタミンDの役割とは?
ビタミンDは、脂溶性ビタミンに分類されるビタミンで、足らないと骨が柔らかくなる病気「骨軟化症」を引き起こします。 今回は、ビタミンDについて説明していきたいと思います。 ビタミンDの働き ビタミンDは、小腸でカルシウム結合タンパク質の合成を盛んにし、カルシウムの吸収を促進する働きを持ちます。 また、血中のカルシウム濃度を正常範囲に維持する役割を持ちます。 また、ビタミンDの面白い…詳細を見る