【シダキュア(スギ花粉エキス原末)】って?効果効能・副作用を紹介!

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はじめに

スギ花粉症に対する減感作療法の薬として用いられるシダキュア。
減感作療法とは、花粉症そのものを治す治療の一つです。

今回は、シダキュアの効果効能、副作用・注意点について紹介していきます。

目次

シダキュアってどんな薬?
シダキュアってどうやって効くの?
シダキュアの用法・用量
シダキュアの副作用
シダキュアの注意点
まとめ

シダキュアってどんな薬?

シダキュアは、スギ花粉のエキス原末を錠剤にした薬です。
2017年9月に製造販売承認を取得し、2017年中に販売開始が見込まれる薬です。

効能又は効果
スギ花粉症(減感作療法)

効能又は効果に関連する使用上の注意
1.本剤の投与開始に際し、皮膚反応テスト〔スクラッチテスト(プリックテスト)、皮内テスト〕又は特異的IgE抗体検査を行い、スギ花粉症の確定診断を行うこと。
2.本剤の使用開始にあたっては、前シーズンの花粉飛散時期における患者の症状を踏まえ、他の治療法も勘案した上で、本剤の適用の可否を判断すること。
3.スギ花粉以外のアレルゲンに対しても反応性が高い(特異的IgE抗体価が高い)スギ花粉症患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。〔使用経験がない〕
引用:シダキュア 添付文書

シダキュアは、スギ花粉の減感作療法に用いられる薬です。
この薬は、スギ花粉症の減感作にしか用いることができないので、はじめにスギ花粉症であるという確定診断が必要です。

2つ方法があり、皮ふ反応テストもしくは特異的IgE抗体検査です。
皮膚反応テストは、スギ花粉症の抗原(アレルゲン)を注射で皮内にすこし注入して、赤くなれば陽性というテストです。
特異的IgE抗体とは、スギ花粉症の方で多く作られてしまうIgE抗体の量を血液検査で測定する方法です。ある一定以上の量を有していたら陽性です。

花粉症があまりにひどい場合に、この減感作療法をやろうかという話になるかと思います。

シダキュアってどうやって効くの?

シダキュアは、効くというよりも、定期的にアレルゲンを摂取することで、体を慣らそうという考え方で生まれた薬です。

そもそも、花粉症によるアレルギー症状がどのようにして起こるのかに触れておきます。

花粉症とは、体内の免疫機構が植物の花粉に対して過剰に反応を示すようになった病態をいいます。
免疫というのは、体外の異物(細菌・ウイルス)が侵入してきたときに、外に排除する機構をさします。
アレルギー反応もその免疫機構の一つで、涙・鼻水をだすことで外に追いやろうとする働きですし、皮ふが赤くなるのも血液を集中させ、血液中に含まれる体外物質を殺す働きをする免疫細胞を集めるためです。

健康でいられるのも、この免疫機構がうまく働いているからなのですが、花粉などの対して害がない物質に過剰にアレルギー反応を示してしまうと、厄介というわけです。

過剰にアレルギー反応を示してしまう状態を感作状態といいます。
感作状態ではどんなことが体内で起こっているのでしょうか?

アレルギー反応の一連の流れは、まず抗原(アレルゲン)をIg抗体(免疫グロブリン)特にIgE抗体がキャッチしてきます。
すると、IgE抗体は肥満細胞に対して、こんな異物入ってきたから、排除しよー!と誘い、肥満細胞からヒスタミンをはじめとする炎症性の物質を放出させます。
このヒスタミンが、鼻水・涙・皮膚掻痒感を起こすというわけです。

この流れが何回も続くと、もっと早くアレルゲンに対して反応しなきゃといらん工夫を凝らし始めます。
そしてたどりつくのが、IgE抗体と肥満細胞が最初からくっついていて、アレルゲンきたら速攻ヒスタミンなどを放出しよう!ってなるわけです。
これが感作状態というわけです。

長くなってしまいましたが、ではシダキュアはどのようにして、この感作状態を消していくのでしょうか。
シダキュアの有効成分は、スギ花粉そのものです。
これを少量づつ毎日投与すると、免疫機構は気づくわけです、あれ今日もまたこのアレルゲン来ちゃったよ、毎日反応し続けるのってなんかおかしくね?と、実は毎日くるくらいだから、そんなに害ないやつなんじゃないかと考え始め、アレルギーの反応を徐々に弱めていきます。

そうして、だいたい1~2年間くらい毎日使用していったあとには、スギ花粉は常に存在する物質であり、過剰に反応する必要なし!と認定されて、はれて感作状態から解除されるというわけです。

余談:あれ?この方法って、別の薬でも効いたことあるんだけど・・・

鋭いですね。
シダキュアは実は、2014年10月に販売が開始された、【シダトレン】と同じ成分の薬です。効果効能も同じです。

何がちがうかというと、シダトレンは液体タイプで、シダキュアは錠剤タイプという点です。
錠剤のほうが、持ち運びもしやすいし管理が楽なので、患者さんのメリットになりそうですね。

シダキュアの用法・用量

用法及び用量

通常、投与開始後1週間は、シダキュアスギ花粉舌下錠2,000JAUを1日1回1錠、投与2週目以降は、シダキュアスギ花粉舌下錠5,000JAUを1日1回1錠、舌下にて1分間保持した後、飲み込む。その後5分間は、うがいや飲食を控える。

用法及び用量に関連する使用上の注意
1.スギ花粉飛散時期は新たに投与を開始しないこと。〔スギ花粉飛散時期はスギ花粉アレルゲンに対する患者の過敏性が高まっている場合が多い。〕
2.初回投与時は医師の監督のもと、投与後少なくとも30分間は患者を安静な状態に保たせ、十分な観察を行うこと。また、ショック、アナフィラキシー等の発現時に救急処置のとれる準備をしておくこと。〔本剤はスギ花粉由来のアレルゲンを含む製剤であるため、アナフィラキシー等の発現のおそれがある。〕

シダキュアは、段階的に投与量を増やしていく薬です。
まず、最初の1週間は、2000JAUを1日1回1錠、2週間目以降は5000JAUを1日1回1錠使用します。
どちらも、舌下で1分間保持してから飲み込むようにしましょう。
というのも、舌下からスギ花粉が吸収されるためです。
補足ですが、舌の下というのは、皮ふが非常に薄く、皮ふ透過して血流にのる部位なので、速攻性を狙いたい、胃や腸では分解されてしまう成分を血流にのせるときに用いられる部位です。

シダキュアは投与開始時期に制限があります。
スギ花粉症が飛散している時期、大体2~4月は投与開始しないこととされています。
普通に生活していても、スギ花粉に暴露しているにもかかわらず、追加でシダキュアのスギ花粉に暴露されてしまうと、アナフィラキシーショックの懸念など副作用リスクが高まるためです。

また、1回目投与時は必ず、医師の管理下で投与します。
というのも、この治療はアレルギーを起こすとわかってる物質を摂取するので、
アレルギー、アナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
最初がもっともリスク高いので、最初だけは医師の管理下で投与開始することと定められています。

シダキュアの副作用

シダキュアの副作用として、口腔浮腫・咽喉刺激感・耳そう痒症・口腔そう痒症・咽喉頭不快感・口腔内不快感などが報告されています。
口やのどをアレルゲンにさらされるため、局部的なアレルギー症状がでるようです。
なお、こうした副作用は、投与開始1か月程度でもっとも起きやすいとのことなので、注意しておきましょう。

シダキュアの注意点

シダキュアの注意点をいくつか説明していきたいと思います。

のみわすれないこと

減感作療法は、アレルゲンを毎日摂取することで、体をならす治療法です。
飲み忘れなどで、体内のアレルゲン量の変動が大きいと期待した効果を得られなくなる可能性があります。
服用は忘れないようにしましょう。

アナフィラキシーショックに注意

アレルゲンを摂取するので、過敏症に注意が必要です。
アナフィラキシーショックの症状としては、血圧低下、呼吸困難、全身潮紅、顔面浮腫・咽頭浮腫等の血管浮腫、蕁麻疹、喘息等があります。

むくみ症状、顔色がわるい、息苦しそう、全身が赤い・熱い、蕁麻疹、喘息といった症状がでるようならば、すぐに医師に相談するようにしましょう。
必要なら救急車呼ぶでもよいかとおもいます。

摂取後1時間くらいまでが過敏症症状がでやすいようです。
なので、摂取するのは家族のいる場所や日中の服用が望ましいでしょう。

まとめ

シダキュアはスギ花粉エキス原末を有効成分とする薬で、スギ花粉症の減感作療法に用いられます。

減感作療法とは、アレルゲン(この場合スギ花粉)を定期的に摂取することで、体をならし、過剰な免疫反応(鼻水、涙、目の痒み、鼻詰まりなど)を落ち着かせる治療法です。

服用に際しては、アレルギー反応やアナフィラキシーショックといった副作用発現が考えられるので、医師の指示通りの服用を徹底するようにしましょう。

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