日本医療界の問題点「ドラッグラグ」ってどういう意味?

ドラッグラグという言葉を聞いたことありますか?ドラッグラグは日本の医療界が抱える問題点の一つです。多くの人に知ってもらいたいので、このことについて書いていきます。

ドラッグラグとは?

ドラッグラグとは、海外で承認された医薬品が日本で承認されるまでの時間差のことを指します。一般的に海外のほうが先に承認されます。理由としては以下のようなことがあるようです。

  • 日本のほうが人口から考えて患者数が少ないため、よりパイの大きい欧米において承認申請を先に行うから
  • 日本と外国では、人種差・環境差・治療方法が異なるため、日本では別に安全性や有効性を検証しなくてはいけないから

どのくらい日本で承認されるのが遅いかというと、世界で新発売された薬が自分の国で承認されるまで、日本では5年程度かかるのに対して、アメリカでは1年程度というデータがあります。せっかく良い医薬品が世界にはあるのに、日本では販売されていないというのは残念ですよね。

製薬企業は、この問題を解決するために、治験の着手時期を早めたり、世界各地で一緒に治験を行うケースを増やすなどの策を行っています。また国側も制度の改善等を行っているようですが、まだまだ解決できていないのが現状です。

まとめ

ドラッグラグというのは、他国では販売されている医薬品が日本では販売されていないことを言います。患者さんにとっては機会損失でしかないので、改善するために、治験の早期着手や国際的な共同治験に参加するなどの対策を行っていますが、まだまだ改善されていないのが現状です。
こういった問題が存在することを知っていただければ幸いです。

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