【デュアック配合ゲル】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

にきびの治療薬として使われる、デュアック配合ゲル。
にきび治療薬としては比較的新しく2015年7月に販売が開始されました。

今回は、デュアック配合ゲルの効果効能、副作用・注意点について紹介していきたいと思います。

目次

デュアック配合ゲルってどんな薬?
デュアック配合ゲルってどうやって効くの?
デュアック配合ゲルの用法・用量
デュアック配合ゲルの副作用・注意点
まとめ

デュアック配合ゲルってどんな薬?

デュアック配合ゲルは、抗生物質であるクリンダマイシンと活性酸素提供体である過酸化ベンゾイルが配合されている薬です。

【効能・効果】
<適応菌種>
本剤に感性のブドウ球菌属、アクネ菌
<適応症>
尋常性ざ瘡

効能・効果に関連する使用上の注意
結節及び嚢腫には、他の適切な処置を行うこと。
引用:デュアック配合ゲル 添付文書

デュアック配合ゲルは、ブドウ球菌やアクネ菌に抗菌作用を発揮します。
尋常性ざ瘡とは、細菌感染が原因で生じる炎症性の皮膚疾患です。
簡単にいってしまえば、にきびと吹き出物のことです。
主にアクネ菌に感染することで、尋常性ざ瘡は生じます。

結節及び嚢腫とは、紫にきびとも呼ばれ、赤いにきびが悪化した状態のにきびをいいます。
これはかなり炎症が進んでいるため、ステロイドの投与などで一気に炎症を鎮めたほうが症状改善される傾向にあります。
デュアック配合ゲルだとちょっと力不足だよーということです。

デュアック配合ゲルってどうやって効くの?

デュアック配合ゲルには、二つの有効成分が含まれているので、それぞれ説明していきます。

クリンダマイシン

クリンダマイシンは、細菌のタンパク質合成を止める効果があります。
タンパク質は、細胞や組織の基本的な骨格・構成を形作る大事な物質なので、作れなくなってしまった細菌は死にいたります。

もう少し細かい作用の仕方について話すと、クリンダマイシンは、細菌のタンパク質合成酵素の一部分であるリボソーム50Sサブユニットに結合し、タンパク質の合成に必要な、ペプチド転移反応を止めることにより、タンパク質合成阻害活性を得ます。

過酸化ベンゾイル

過酸化ベンゾイルが放出する活性酸素が、細菌膜に作用して膜を破壊することで細菌を殺します。

過酸化ベンゾイルはある程度の温度があると、安息香酸という物質に変化するのですが、この変化のときに活性酸素を生み出します。
活性酸素は強力な酸化作用を有しており、細菌膜を酸化させて、膜構造を壊すことができます。

デュアック配合ゲルの用法・用量

【用法・用量】
1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。

用法・用量に関連する使用上の注意
1 .本剤の使用にあたっては、12週間で効果が認められない場合には使用を中止すること。また、炎症性皮疹が消失した場合には、他の適切な維持治療を検討すること。なお、本剤を12週間を超えて塗布した際の有効性及び安全性は検討されていないため、12週間を超えて塗布する際はその必要性を慎重に判断すること。
2 .本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、疾病の治療上必要な最小限の期間の使用にとどめること。
引用:デュアック配合ゲル 添付文書

デュアック配合ゲルは、洗顔後に1日1回使用する薬です。
お風呂上りに使用するパターンが多いと思われます。
顔全体に使用するというよりかは、にきびが生じている部位に使用する場合が多いです。
(医師の指示に従うようにしてください)

また、原則12週間までの使用となっています。
つづけたほうがよさそうであれば、医師から別途指示があると思います。

デュアック配合ゲルは症状を見ながら使用して、医師が効果がなさそうだと判断すれば、使用を中止して他の治療方針を検討する可能性があります。使い続けると、耐性菌の出現が懸念されるためです。
耐性菌とは、抗生物質が効かないような遺伝子変化や形質導入が起きる現象をさします。
長期の抗生物質暴露によって生じる可能性があがります。

デュアック配合ゲルの副作用・注意点

副作用として、報告されているのは、皮膚の乾燥・皮膚炎症・紅斑・掻痒感・皮膚剥脱などの皮膚症状が主です。
とくに使い始めは、痛みや刺激感を多少感じることがあるかもしれませんが、継続するとおさまってくるケースが多いです。
使用継続していても、そういった症状が続く場合や、明らかに皮膚症状悪化が認められる場合は、使用を中止して医師に相談するようにしましょう。

また、デュアック配合ゲルは冷蔵庫に保存する薬です。
使用しないときは、冷蔵庫に保存しましょう。
ちなみに、どうしてかというと、過酸化ベンゾイルが高温だと、保存中に活性酸素を放出してしまい、塗ったときにその効果を得られなくなってしまうからです。

まとめ

デュアック配合ゲルは、にきびの治療薬です。
クリンダマイシンと過酸化ベンゾイルが配合されており、それぞれ抗菌作用を示します。

副作用として報告されているのは、皮膚の刺激感・掻痒感・乾燥などの皮膚の刺激
使用していないときは冷蔵庫で保管するようにしましょう。

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