【デュピクセント(デュピルマブ)】って?効果効能・副作用を紹介!

スポンサーリンク

はじめに

デュピクセントは、アトピー性皮膚炎に用いる注射薬です。
すでにある治療法でコントロール不十分な中度~重度の患者さんに用いられます。

日本では、2017年11月6日開催予定の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会にて製造販売承認の可否が検討されることになっています。
なお、米国およびEUではすでに製造販売承認がおりています。
※追記:日本でも製造販売承認がおりました。

今回は、デュピクセントについて、効果効能や副作用、注意点について紹介していきます。

目次

デュピクセントってどんな薬?
デュピクセントって何の病気に使えるの?
デュピクセントってどうやって効くの?
デュピクセントが効くかってどうやって確かめたの?
デュピクセントの一般的な使う量と回数
デュピクセントの副作用
デュピクセントで気を付けることは?
デュピクセントのジェネリック(GE)ってあるの?
デュピクセントの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する薬

デュピクセントってどんな薬?

デュピクセントは、既存治療においてコントロール不十分な中度から重度のアトピー性皮膚炎患者さんの治療薬です。
有効成分は、デュピルマブです。

効能又は効果
既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

効能又は効果に関連する使用上の注意
1.ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤による適切な治療を一定期間施行しても、十分な効果が得られず、強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ患者に用いること
2.原則として、本剤投与時にはアトピー性皮膚炎の病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用すること
3.本剤投与時も保湿外用剤を継続使用すること
引用:デュピクセント 添付文書

デュピクセントの注射を使用している場合であっても、抗炎症の外用薬や保湿剤は併用し続けることとあります。
注射を打てば、それで終わり!というわけではないことに注意です。

デュピクセントって何の病気に使えるの?

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹を主な症状とする皮膚の病気です。
良くなったり、悪くなったりを繰り返します。
治療の目的としては、薬を用いて皮膚症状を緩和して、湿疹がでないようにするのが目的となります。

アレルギーを持っている方や皮膚のバリア機能が弱い方に多く見られます。
かゆみがあるので、掻いてしまうとさらにバリア機能がなくなってしまい、症状がひどくなってしまうので、掻かせないようにするというのが、ポイントとなります。特に子供さん。

アトピー性皮膚炎が生じる原因としては、バリア機能の異常と免疫の過剰反応があります。
この病気でない方にくらべて、皮膚のバリア機能が薄く、様々な刺激がダイレクトに伝わってしまいます。

また、本来免疫は細菌やウイルスといった外敵を排除する役目を持っているのですが、それ以外にも、掻いたりする物理的な刺激・化学薬品(化粧品など)・汗・紫外線・皮膚の汚れに対しても反応してしまい、過剰な炎症状態となっているのがアトピー性皮膚炎です。

デュピクセントってどうやって効くの?

デュピクセントの有効成分デュピルマブは、インターロイキン4受容体αサブユニット(IL-4Rα)に対するヒトモノクローナル抗体です。

IL-4Rαは、Th2細胞(ヘルパーT細胞2型)に発現しており、インターロイキン-4(IL-4)とインターロイキン-13(IL-13)によるシグナルを受け取る役割を果たしています。

IL-4やIL-13による刺激をうけとったTh2細胞は活性化し、アレルギー性疾患に関与する免疫細胞の活性化を促します。
すると、発疹やかゆみといったアレルギー反応を引き起こすとされています。

デュピルマブは、IL-4やIL-13の刺激を受け取る受容体に先んじて結合することにより、この活性化サイクルが生じさせないようにすることで、アトピー性皮膚炎を治療することができるとされています。

デュピクセントが効くかってどうやって確かめたの?

日本の分類でストロングクラス以上に相当するステロイド外用薬で効果不十分な、18歳以上の中等症から重症注1)のアトピー性皮膚炎(AD)患者740例(日本人患者117例を含む)を対象として、ステロイド外用薬に上乗せして、デュピクセントを使用して確かめました。

具体的には、デュピクセントを使う方と有効成分が入っていない薬(プラセボ)を使う方とに分けて、52週間投与して、医師が判断する皮膚の状態をスコア化して評価しました。

その結果、プラセボと比較して有意に皮膚の状態はよくなったとの評価を得ることができ、薬として認められました。

また、同じような試験を、ステロイド外用薬と併用せずに行った場合でも、同じような結果を得ることができたと確認されています。

デュピクセントの一般的な使う量と回数

【用法及び用量】
通常、成人にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する。

〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉
1.注射部位反応が報告されているので、投与毎に注射部位を変えること。
2.本剤による治療反応は、通常投与開始から16週までには得られる。16週までに治療反応が得られない場合は、投与中止を考慮すること。
引用:デュピクセント 添付文書

デュピクセントは2週間間隔使用する注射薬です。
16週くらいまでに治療効果を得られるので、それまでに効果を得られていない場合は、投与中止の可能性があります。

デュピクセントの副作用

デュピクセントの副作用として、頻度高いと報告されているのは、注射部位反応(7.2%)、頭痛(3.0%)、アレルギー性結膜炎(1.7%)です。
※国際共同試験3試験403例に基づく

使用に際して、体調悪化や違和感あれば、医師に相談するようにしてください。

デュピクセントで気を付けることは?

疾病を完治させるわけではない

アレルギー反応を緩和するのが目的ですが、アトピー性皮膚炎そのものを解消するわけではありません。
なので、注射したからもう大丈夫!ではなく、日々の手入れであったり、保湿の外用剤を使用したりする必要があります。

喘息などの他のアレルギー疾患に注意

アレルギー性疾患の反応を変化させる可能性があるので、喘息をはじめとする他のアレルギー疾患がある場合には注意が必要です。

なにか、異常あればすぐに受診するようにしてください。

デュピクセントのジェネリック(GE)ってあるの?

まだありません。

デュピクセントの市販薬(OTC)ってあるの?

注射剤なので、今後もないかと思われます。

まとめ

デュピクセントは有効成分デュピルマブの、アトピー性皮膚炎のアレルギー反応を緩和する注射薬です。

デュピルマブは、インターロイキン4受容体αサブユニット(IL-4Rα)に対するヒトモノクローナル抗体です。
アレルギーに関与する生体内物質の刺激を防ぐことにより、アレルギー反応を緩和することができます。

関連する薬

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク

関連記事(一部広告含む)

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る