【エクラープラスター(デプロドンプロピオン酸エステル)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

エクラープラスターは、ステロイドの閉鎖密封法(ODT:Occlusive Dressing Therapy)に用いられる貼り薬です。
傷の修復・ケロイドの修復に用いられ、有効成分はデプロドンプロピオン酸エステルです。

今回は、エクラープラスターの効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

エクラープラスターってどんな薬?
エクラープラスターって何の病気に使えるの?
エクラープラスターってどうやって効くの?
エクラープラスターの一般的な使う量と回数
エクラープラスターの副作用
エクラープラスターで気を付けることは?
エクラープラスターのジェネリック(GE)ってあるの?
エクラープラスターの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する情報

エクラープラスターってどんな薬?

エクラープラスターは有効成分デプロドンプロピオン酸エステルのステロイド外用薬です。
簡単に閉鎖密封法を実施できるように、ポリエステルフィルムに膏体(有効成分を含んだ粘着物質)がすでに薄く塗布してある製剤です。

日本では、2001年7月に販売開始されました。

効能又は効果
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬を含む)、虫さされ、痒疹群[蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、結節性痒疹(固定蕁麻疹)を含む]、乾癬、掌蹠膿疱症、肥厚性瘢痕・ケロイド、扁平紅色苔癬、慢性円板状エリテマトーデス、環状肉芽腫
引用:エクラープラスター 添付文書

エクラープラスターって何の病気に使えるの?

エクラープラスターの有効成分デプロドンプロピオン酸エステルは、ステロイド外用薬強さのランクでいうと、5段階中の上から3つ目のストロングに属します。

炎症性の皮膚疾患に用いられ、ステロイドの抗炎症作用からその症状を緩和することができます。

エクラープラスターってどうやって効くの?

ステロイドの外用薬は皮膚から吸収された後、細胞内の核という遺伝子が格納されている場所に作用して、リポコルチンと呼ばれるタンパク質の合成を促進させます。

リポコルチンは、プロスタグランジンやトロンボキサン、ロイコトリエンといった炎症に関与する物質の原料を作り出す【ホスホリパーゼA2】を阻害することで、炎症反応全体を鎮めることができます。

また、エクラープラスターは、閉鎖密封法(ODT)を採用している薬です。
閉鎖密封法とは、皮膚表面にラップやフィルムを施すことで、水分の蒸発を防ぎ、角質層をふやけさせ、細胞同士の間隔を開かせることで、より薬を皮膚から吸収させることができるようになる方法です。
その結果、普通に塗布するよりも多くの薬効成分を患部に行き渡らせることができるようになります。

エクラープラスターの一般的な使う量と回数

用法及び用量
患部を軽く洗浄し、よく乾燥させた後、本品を膏体面被覆ポリエステルフィルムに付着させたまま適当な大きさに切り取り、ポリエステルフィルムを取り除き、患部に膏体面を当てて貼付する。
本品は、貼付後12時間又は24時間毎に貼りかえる。必要な場合、夜間のみ貼付する方法もある。なお、貼りかえるときにも患部の洗浄及び乾燥を行う。

貼り付ける前に、患部の大きさにハサミで切ります。
貼り付ける部位は、洗って汚れをとり、乾燥させた後にエクラープラスターを貼り付けます。

取り替える頻度は医師の指示に従ってください。
12時間か24時間が基本で、寝る前に貼って朝起きたら剥がしてといった指示もあります。

張り替えるときも軽く患部を洗って乾燥させるようにしてください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

エクラープラスターの副作用

エクラープラスターの副作用として、主に報告されているのは、毛細血管拡張・接触皮膚炎・皮膚萎縮・毛のう炎などです。
ステロイド外用薬にみられる副作用が、エクラープラスターでもでるようです。

ステロイドは炎症を鎮めることができますが、同時に免疫反応も抑えてしまいます。
免疫反応とは、細菌や真菌といった敵から身を守る機能であり、これが弱くなるので皮膚の細菌感染や真菌感染の副作用が生じるとされています。

使用していて、症状の悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしてください。

エクラープラスターで気を付けることは?

いつ使用をやめるか予め確認すること

閉鎖密封法は、通常使用よりもステロイドの吸収量が多くなります。
そのため、副作用の可能性が高くなります。
医師に、どの期間使用するかは確認しておくとよいでしょう。

患部に感染症症状が見られる場合は、医師に相談を

ステロイドは、免疫を抑制するため、最近や真菌感染症のリスクが高くなります。
そういった感染症症状が見られる場合には、医師に相談するようにしてください。

エクラープラスターのジェネリック(GE)ってあるの?

まだ販売されていません。

エクラープラスターの市販薬(OTC)ってあるの?

エクラープラスターのOTCは、2018年6月現在販売されていません。

まとめ

エクラープラスターは、ステロイドであるデプロドンプロピオン酸エステルを有効成分とする貼り薬です。
閉鎖密封法(ODT)を採用しており、患部にステロイド成分をより浸透させる目的で用いられます。

使用に際しては、医師の指示に従って使うようにしてください。

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