お酒(エタノール)の体内での分解のされ方

お酒に含まれているエタノールは体内でどのように分解されるのでしょうか。
外国人はお酒に強いイメージがありますが、日本人となにか体内で異なる点はあるのでしょうか。
今回は、エタノールの分解のされ方について説明していきたいと思います。

エタノールとは?

まず初めに、エタノールとは何ぞやということで、少し説明したいと思います。
エタノールは、お酒に含まれているアルコール分です。化学式CH3CH2OHで表されます。
摂取すると、量に応じて微酔期⇒酩酊期⇒泥酔期⇒昏睡期と推移していきます。
取りすぎてしまうと生命に危険を及ぼしてしまいますが、ほどほどであれば良いとされています。

エタノールの体内での分解方法

エタノールの分解に関わる酵素には2種類あります。

  1. アルコールデヒドロゲナーゼ(アルコール脱水素酵素)
  2. アルデヒドデヒドロゲナーゼ(アルデヒド脱水素酵素)

の2つです。

1はエタノールをアセトアルデヒドという物質に、2はアセトアルデヒドを酢酸にします。
基本的に最終的に、水と二酸化炭素にエタノールは分解されます。

日本人を含む黄色人種は、2のアルデヒドデヒドロゲナーゼの能力が弱い人が多いとされています。
すると何が起こるかというと、アセトアルデヒドがどんどんとたまっていきます。

このアセトアルデヒドという物質が厄介で、頭痛や気持ち悪さを引き起こします。
白色人種は、アルデヒドデヒドロゲナーゼの活性が強いため、アセトアルデヒドを酢酸に素早く処理することができ、気持ち悪くなったりしない人が多いとされています。

黄色人種は酒に弱く、白色人種は酒に強いというのは、持っている酵素の特性がそもそも違うからです。

もちろん個人差もあるため、日本人の中でもお酒に強い人とお酒に弱い人は存在します。
それぞれ自分にあったペースで、お酒と付き合っていきたいですね。

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