食用着色料ってどんなのがあるの?

色とりどりマカロン

食用着色料とは

着色料は、食品や薬などに色を付ける目的で用いられるものです。
色を付ける目的は、食品を美味しそうな色合いにしたり、薬の分類を見分けやすくするためなど様々です。

着色料は科学的に合成されたものや、自然界から抽出されたものがあります。

食用に用いることができるかを判断する基準は、当たり前ですが人体に毒性があるかないかです。
日本では、食品添加物として使える着色料は、食品衛生法によって規定されています。

着色料として使えるようになるためには、下記の試験についてその添加量で問題がないことを確認した上で、
厚生労働省が成分規格や使用基準を定めて使用が承認されると、着色料として使えるようになります。

試験名 概要
反復毒性試験 マウスやラットを使用して、複数回投与を行い、中毒を示す投与量を調べる
発がん性試験 化合物に発ガン性があるかどうかを調べる
変異原性試験 菌を使用して、化合物に暴露された際に、遺伝子に変異を生じさせるかを調べる

食用着色料の種類

食用の着色料は、その作られ方や化合物の種類によって分類がされています。
ひとことに食用着色料といっても、その分類ごとに使って良い材料など決まりが設けられています。

代表的な着色料の分類を紹介していきたいと思います。

食用タール系色素

よく見られる食用の添加物として、青色2号のように、色名+数字号のような着色料があります。
これらは、タール色素と呼ばれており、コールタールから作られる色素です。全てのタール色素が食用で使用出来るわけではありません。

現在日本で使用が認められているのは、下記の12種類です。

  • 食用赤色2号(アマランス)
  • 食用赤色3号(エリスロシン)
  • 食用赤色40号(アルラレッドAC)
  • 食用赤色102号(ニューコクシン)
  • 食用赤色104号(フロキシン)
  • 食用赤色105号(ローズベンガル)
  • 食用赤色106号(アシッドレッド)
  • 食用黄色4号(タートラジン)
  • 食用黄色5号(サンセットイエローFCF)
  • 食用緑色3号(ファストグリーンFCF)
  • 食用青色1号(ブリリアントブルーFCF)
  • 食用青色2号(インジゴカルミン)

クチナシ色素

クチナシ色素は、アカネ科の植物である「クチナシ」の果実を水やエタノールで抽出したり、加水分解させることによって得られる、カルチノイド系の黄色の物質です。
この黄色の物質を、酵素によって処理することで、青色や赤色を得ることができます。

クロロフィル系色素

クロロフィルという植物由来の物質を、化学的に処理して、クロロフィルの中心にある分子をマグネシウムから銅に置き換えて作られたものです。色は、緑色から青色を示します。

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