【ヒルドイド・ビーソフテン(ヘパリン類似物質)】って?効果効能・副作用を紹介!

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はじめに

保湿剤のヒルドイドは、だれもが一度が使ったことはあるんじゃないかレベルで使われている保湿剤の外用剤です。
ビーソフテンは、ヒルドイドのジェネリックのブランド名です。効果効能は同じなので、ヒルドイドをビーソフテンに読み替えて読んでいただければと思います。

今回は、ヒルドイドについて説明していきたいと思います。

目次

ヒルドイドってどんな薬?
ヒルドイドの用法・用量
ヒルドイドの副作用・注意点
まとめ

ヒルドイドってどんな薬?

ヒルドイドは、保湿剤として広く用いられています。
皮膚の乾燥はかゆみを引き起こしたり、炎症を引き起こしたりするので、保湿は皮膚の保護の大事なポイントになります。

効能又は効果
皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、血栓性静脈炎(痔核を含む)、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)
引用:ヒルドイド 添付文書

保湿効果

ヒルドイドは保湿効果に優れています。

ヒルドイドは、D-グルクロン酸とN-アセチル-D-ガラクトサミンからなる二糖構造を基本とし、それが反復した多糖体を多硫酸化した構造を有しています。その結果、親水基である硫酸基、カルボキシル基、水酸基を多く含んだ構造をしています。
難しいですね笑

すごく簡単にいえば、水分子を多く保持できるような化学的構造を有しているということです。
水分子は、そういった化学的保持がないとあっという間に蒸発してしまうので、乾燥しているところに水をかけたところで無意味ですが、ヒルドイドはその蒸発を防ぐ効果があり、保湿作用があるということになります。

血行促進効果

ヒルドイドは、血行を促進する効果も有します。
ただ、全身的な話ではなくて、塗った部位周辺に与える作用になります。
作用機序に関しては詳しくは解明されていません。

この効果を狙って、しもやけに使用されるケースも多いです。

血腫消退促進作用

血腫とは、血まめのことです。血まめの消失を助ける効果があります。
血を固まりにくくする効果がこの作用を生んでいるのではないかと考えられています。

線維芽細胞増殖抑制作用

皮膚組織が傷ついたときに、多く増殖し組織修復を助ける線維芽細胞ですが、傷跡ができてしまう可能性が高くなります。
ヒルドイドはこの線維芽細胞の増殖を抑える作用もあるため、傷跡を残りにくくする効果もあります。

ヒルドイドの名前の由来は?

ドイツ語の Hirudo(蛭属)と~oid(~の様なもの)を組み合わせたものである
引用:ヒルドイド インタビューフォーム

ヒルドイドは、ドイツ語のヒルドが元となっています。
なんであの血を吸う動物の【蛭】がでてくるんだろ?と思いますよね。

実は、ヒルドイドの有効成分であるヘパリン類似物質は、蛭から作られているんです!

嘘です!!

 

ごめんなさい、嘘つきました。

蛭から作られているのではなく、ちゃんと工業的に合成して作られています。

とはいえ、蛭は無関係なのではなく、蛭が血をすうときに分泌する液にヘパリン類似物質を出すことが知られています。

 

憶測ですが、最初に開発したドイツの製薬会社では、蛭が吸った血液を凝固させずに保持できているところに目をつけて、その物質をなにかに使えないかなと思ったのではないかと思います。

ヒルドイドの製剤種類

ヒルドイドは、製剤の種類が様々なバリエーションで作られています。

ヒルドイドソフト軟膏(水中油型乳剤性軟膏)

ヒルドイドクリーム(油中水型乳剤性軟膏)

ヒルドイドローション(水中油型乳剤性ローション)

ヒルドイドゲル

ヒルドイドにはないですが、ジェネリックにはスプレータイプのものもあります。

それぞれ患部の状況に応じて使い分けされています。
ヒルドイドゲルは、患部を冷やす作用があるので、打撲・筋肉痛・関節痛・皮膚の炎症・虫刺されなどのさらなる炎症を抑える効果を狙って用いられることがあります。

ヒルドイドローションとビーソフテンローションの違い

ヒルドイドローションとそのジェネリックであるビーソフテンローションですが、製剤の使い心地がまったくことなります。
先発とジェネリックで、ここまで違うことは珍しいの紹介しておきたいと思います。

まず製剤の色が大きくことなり、ヒルドイドローションは白っぽい液なのですが、ビーソフテンローションは透明な液になります。
そして製剤的にも、ヒルドイドローションのほうが粘性が少し高くのびがよいです。

医師の指示がなければ、どちらを選んでもよいので、両方使ってみて、使い勝手のよい方を選ぶでよいかと思います。

ヒルドイドの用法・用量

用法及び用量
ヒルドイドクリーム 0.3%、ヒルドイドソフト軟膏 0.3%
通常、1 日 1~数回適量を患部に塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。

ヒルドイドローション 0.3%
通常、1 日 1~数回適量を患部に塗布する。
引用:ヒルドイド 添付文書

1日数回、患部にぬって使用します。
医師の指示がある場合は、そちらを優先してください。

ヒルドイドの副作用・注意点

ヒルドイドの副作用として報告されているのは、皮膚炎・そう痒感・発疹などの皮膚症状です。
使用していて、症状悪化や違和感を感じるようであれば、使用を中止して医師に相談するようにしましょう。

ヒルドイドを使ってはいけない場所

ヒルドイドは、潰瘍・びらん面には使用を避けるのと、眼には使用しないこととなっています。
どこでも塗っていいわけではないので、医師の指示どおりの使用をお願いします。

ヒルドイドを使ってはいけない人

また注意すべき点として、ヒルドイドは下記に掲げる方には用いることができません。
広く使われているので、誰でも使ってよいと思われがちなので、注意してください。

〔禁忌(次の患者には使用しないこと)〕
(1) 出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕
(2) 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕
引用:ヒルドイド 添付文書

ヒルドイドに含まれるヘパリン類似物質は、血液を凝固させにくくするヘパリンと同様の構造を有しているので、血液が固まりにくくなる副作用があります。
ただ、健常人であればなんら問題ないのですが、血液がもともと固まりにくい人、少しの出血でも命を脅かす可能性がある人には用いることができません。

まとめ

ヒルドイドは、保湿作用・血行促進作用をもつ成分であり、ソフト軟膏・クリーム・ローション・ゲル・スプレーといった様々な製剤タイプが用意されています。

比較的安全に使える薬ですが、血液の凝固を抑えるヘパリンに似た成分を含んでいるので、出血傾向にある患者さんやすこしの出血が命を脅かす危険がある患者さんには用いることができません。

また、目と潰瘍・びらん面には使用を控えることとあるので、注意が必要です。

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