【リピディル(フェノフィブラート)】って?効果効能・副作用を紹介!

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はじめに

リピディルは高脂血症の治療薬として用いられています。
有効成分はフェノフィブラート。フィブラート系に属する高脂血症治療薬です。

今回は、リピディルの効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

リピディルってどんな薬?
リピディルって何の病気に使えるの?
リピディルってどうやって効くの?
リピディルの一般的な使う量と回数
リピディルの副作用
リピディルで気を付けることは?
リピディルのジェネリック(GE)ってあるの?
リピディルの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する情報

リピディルってどんな薬?

リピディルは有効成分フェノフィブラートのフィブラート系高脂血症治療薬です。
2011年12月に日本で販売開始されました。

効能又は効果
高脂血症(家族性を含む)

効能又は効果に関連する使用上の注意
1.総コレステロールのみが高い高脂血症(IIa型)に対し,第一選択薬とはしないこと.
2.カイロミクロンが高い高脂血症(I型)に対する効果は検討されていない.
引用:リピディル錠53.3mg・80mg インタビューフォーム

リピディルって何の病気に使えるの?

高脂血症の治療に用いられます。
高脂血症は現在「脂質異常症」と呼ばれています。

善玉コレステロール(HDLコレステロール)が低いことも問題とされ、それが高脂血症という呼び名だと、高くないやんけということで紛らわしいので、脂質異常症と改名されています。

脂質異常症は、下記3つのうちどれか一つでも該当するとそのように診断されます。

  • LDLコレステロール:140mg/dL以上
  • トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
  • HDLコレステロール:40mg/dL未満

LDLコレステロールが悪玉コレステロールと呼ばれ、HDLコレステロールが善玉コレステロールと呼ばれます。
理由は後述していきます。

コレステロールの体の中での動きを説明して行きましょう。
コレステロールは、食事中の脂質から肝臓で合成される物質です。

コレステロールは悪!という感じで言われることが多いですが、そんなことはなく細胞膜の成分となり細胞機能維持をしたり、ホルモンの原料になったりするので必要不可欠な物質なのです。
ただ、量が多いと血管にへばりついて、血管を狭くしてしまいます。
またその箇所では、血栓ができやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞の危険性が上がることがわかっています。

食事中の脂質は腸で吸収されますが、そのままでは脂質は親油性なので、血液を通っていくことができません。
そこで活躍するのが、リポ蛋白です。
リポ蛋白のなかでも、カイロミクロン(キロミクロン)が腸から肝臓に脂質を運ぶ働きをします。

肝臓でコレステロールは作られますが、このコレステロールも油っぽいので、そのままでは血液中を通ることができません。
やはりリポ蛋白の力をかります。
肝臓から抹消組織に運ぶときに用いられるリポ蛋白が、VLDL・IDL・LDLで、血中ではLDLが多く存在しています。
LDLコレステロールは末梢組織にコレステロールを配達するので、とても大事な役割を果たすのですが、量が多いと血管に蓄積し、血管を細くしてしまう原因となります。

さらに悪いことに、血管壁に蓄積されたコレステロールは、マクロファージに食われるのですが、その後マクロファージは泡沫細胞に姿を変え、脂質プラークと呼ばれる非常に破れやすい膜を血管内に作ります。
これが、些細な衝撃でやぶれることで出血し、そこで血栓ができ、つまってしまったり、できた血栓が血流によって流され脳で詰まったりします。
結果、心筋梗塞や脳梗塞が生じると考えられています。
なので、LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれています。

一方、HDLコレステロールは抹消組織で余ったコレステロールを肝臓に運ぶ役割を果たします。
つまり、HDLコレステロールの量が多くないと、抹消組織のコレステロールが放置されてしまうので、よくありません。
なので、HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれています。

リピディルってどうやって効くの?

リピディルの有効成分フェノフィブラートは、フィブラート系高脂血症治療薬に分類されます。
フィブラート系高脂血症治療薬は、肝臓における核内受容体(細胞の遺伝子保存場所「核」にあるスイッチ)peroxisome proliferator-activated receptor α(PPARα)を活性化することにより、様々なタンパク質の発現を調節することで、脂質の代謝を全体的に改善させます。
血清コレステロールおよび血清トリグリセライドを低下させるとともに、血清HDLコレステロールを上昇させます。

リピディルの一般的な使う量と回数

用法及び用量
通常,成人にはフェノフィブラートとして1日1回106.6mg~160mgを食後経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜減量する.1日160mgを超える用量は投与しないこと.

用法及び用量に関連する使用上の注意
1.総コレステロール及びトリグリセライドの両方が高い高脂血症(IIb及びIII型)には,1日投与量を106.6mgより開始すること.なお,これらの高脂血症患者において,高血圧,喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターを有し,より高い治療目標値を設定する必要のある場合には1日投与量を159.9mg~160mg注)とすること.
注)159.9mgは53.3mg錠を3錠,160mgは80mg錠を2錠用いる.

2.トリグリセライドのみが高い高脂血症(IV及びV型)には,1日投与量53.3mgにおいても低下効果が認められているので,1日投与量を53.3mgより開始すること.

3.肝機能検査に異常のある患者又は肝障害の既往歴のある患者には,1日投与量を53.3mgより開始すること

4.急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症があらわれることがあるので,投与にあたっては患者の腎機能を検査し,血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上の場合には投与を中止し,血清クレアチニン値が1.5mg/dL以上2.5mg/dL未満の場合は53.3mgから投与を開始するか,投与間隔を延長して使用すること.

5.本剤はフェノフィブラートの吸収を高めるため,固体分散体化した製剤であり,本剤106.6mg(53.3mg製剤2錠)は微粉化フェノフィブラートカプセル製剤134mgと,また本剤160mg(80mg製剤2錠)は微粉化フェノフィブラートカプセル製剤200mgと生物学的に同等である
引用:リピディル錠53.3mg・80mg インタビューフォーム

リピディルは、1日1回食後に服用する薬です。
コレステロール合成が夜間に亢進することから、夕食後に服用することが多いです。

使用量に関しては、症状や年齢・病態に応じて調節するので、医師の指示に従うようにしてください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

リピディルの副作用

リピディルの副作用として主に報告されているのは、肝臓機能の検査値異常、胃部不快感、嘔気等の消化器症状、発疹等の皮膚症状、黄疸、筋症状です。

重篤な副作用として報告されているのは、下記の3つです。

横紋筋融解症

横紋筋融解症は、骨格筋の細胞が壊死・融解する副作用です。
覚えのない筋肉痛・手足のしびれ・尿の色が赤みがかるといった初期症状があります。

溶け出した筋肉の成分により、腎臓が詰まってしまうので、早急に腎臓の保護が必要となります。
また、呼吸するときに必要な呼吸筋が侵されてしまい、呼吸困難となる場合がありますので、やはり早急に処置が必要となります。

肝障害

肝臓に炎症・機能が障害する副作用です。
倦怠感や、食欲不振、発熱、黄疸、発疹、吐き気・嘔吐、かゆみといった症状があります。

膵炎

膵臓に炎症が生じる副作用です。
胃のあたりのひどい痛み・吐き気・嘔吐といった症状があります。

リピディルで気を付けることは?

横紋筋融解症の副作用に注意

週刊誌でも騒がれることがある、副作用の横紋筋融解症。
初期症状として、覚えのない筋肉痛、赤みがかった尿などがあります。
こうした症状に気がついたら、医師にすぐ相談するようにしてください。

食事療法・運動療法も忘れずに

脂質異常症(遺伝性でない)の最初の治療は、食事療法・運動療法です。
薬を飲み始めたとしても、欠かさずに続けるようにしてください。
薬飲んでるからだいじょーぶという感じで、暴飲暴食を繰り返すとよくありません。

併用薬に注意が必要

フェノフィブラート服用中は、一緒に服用する薬に注意が必要なものがあります。
服用している薬はお薬手帳を活用して適切に管理し、適宜医師や薬剤師に確認してもらうようにしてください。

リピディルのジェネリック(GE)ってあるの?

リピディルのジェネリックはすでに販売開始されています。
フェノフィブラート錠「武田テバ」・フェノフィブラートカプセル「KTB」の商品名で販売されています。

希望する場合は、薬局にて処方箋提出時に申し出てください。
医師から、先発でなければいけないといった指示がない限り、ジェネリックを提供することができます。

リピディルの市販薬(OTC)ってあるの?

リピディルの有効成分フェノフィブラートを含んだOTCは、2018年6月現在販売されていません。
また、医師の診察や血液検査が適宜必要な薬なので、OTCで売られる可能性はかなり低いでしょう。

まとめ

リピディルは有効成分フェノフィブラートの、フィブラート系高脂血症治療薬です。
peroxisome proliferator-activated receptor α(PPARα)を活性化することで、様々なタンパク質生合成を調節し、総合的に脂質代謝を改善させます。

服用に際しては、医師の指示に従って使用するようにしてください。

関連する情報

リピトール
アトーゼット
メバロチン
クレストール

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