【ロコイド軟膏・クリーム(ヒドロコルチゾン酪酸エステル)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

ロコイドは、ステロイドのヒドロコルチゾン酪酸エステルを有効成分とする外用薬です。
湿疹・蕁麻疹をはじめとする皮膚の炎症性の疾患治療薬に用いられます。
日本では、軟膏・クリームの2種類が販売されています。

今回は、ロコイドの効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

ロコイドってどんな薬?
ロコイドってどうやって効くの?
ロコイドの用法・用量
ロコイドの副作用
ロコイドの注意点
まとめ

ロコイドってどんな薬?

ロコイドは、ヒドロコルチゾン酪酸エステルを有効成分とするステロイド外用薬です。
日本では、軟膏とクロームが販売されており、1975年10月にどちらも販売開始されました。

効能又は効果
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、脂漏性皮膚炎を含む)、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症
引用:ロコイド 添付文書

ロコイドは、ステロイド外用薬の強さ5段階区分の上から4つめミディアム(中等度:Medium)に分類されます。

ステロイドは皮膚の炎症を鎮める効果があるので、炎症が原因となる各種病気のちりょう に用いられます。

重要な基本的注意
1.皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用)、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること。
引用:ロコイド 添付文書

ステロイド全般的に、炎症を鎮めると同時に免疫を抑える効果があるので、細菌やウイルス、真菌感染に弱くなります。
そのため、原則として感染を伴っている場合には、単独では使用しません。

どうしても使う場合は、感染症に応じた抗生物質を内服・外用で併用する場合が多いです。

ロコイドってどうやって効くの?

ロコイドに含まれるヒドロコルチゾン酪酸エステルは、ステロイドホルモン剤です。

ステロイドホルモンは、皮膚から吸収された後に細胞内の核に移行します。
そこで、プロスタグランジンやトロンボキサン、ロイコトリエンといった炎症を引き起こす物質の原料を作り出す【ホスホリパーゼA2】を間接的に阻害することで、炎症反応全体を鎮めることができます。

ロコイドの用法・用量

用法及び用量
通常1日1~数回適量を塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
引用:ロコイド 添付文書

ロコイドは、1日に数回患部に塗布する薬です。
症状によって、塗布回数は変化するので、医師の指示に従うようにしてください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

ロコイドの副作用

主な副作用として、塗布部位の皮膚炎、ステロイド性にきび、そう痒感、毛包炎などです。

ステロイドを使用すると、炎症を抑えるのに追加して免疫機能を抑えてしまいます。
その結果、細菌や真菌に対する抵抗力が低くなってしまいます。
なので、細菌・真菌感染症が多く副作用で報告されています。

ロコイドの注意点

ステロイドの注意点として、長期に大量に使用することで副作用の可能性が高くなる点があります。
なので、医師の指示を超えて長期に使用するのはやめましょう。

また、ステロイドは使用部位や年齢によって、強さを変えます。
なので、子供が同じような症状だからといって使い回ししてはいけませんし、腕用のものを顔に使用するなど部位を変えるのもよくありません。
医師の診察を受けて薬をもらうようにしてください。

まとめ

ロコイドは、ヒドロコルチゾン酪酸エステルを有効成分とするステロイド外用薬です。
軟膏とクリームが販売されており、症状に合わせて使いわけされます。

ステロイド外用薬の5段階の強さランクでは、上から4番めのミディアム(中等度:Medium)
に属します。
医師から処方された人と部位にのみ使うようにしましょう。

使用に際しては、医師の指示どおり使うようにしてください。

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