冷凍食品に混入してた農薬「マラチオン」について

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マルハニチロ、回収は630万パック 冷凍食品から農薬
2013年12月30日00時11分
マルハニチロホールディングス(本社・東京)は29日、子会社の「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で作られた冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出されたと発表した。マルハは同工場で製造した全商品を自主回収し、農薬が混入した原因を調べる。報告を受けた群馬県は30日、状況を確認するため食品衛生法に基づいて同工場を立ち入り検査する。出展:朝日新聞デジタル

去年の年末に、冷凍食品の製造会社が製造した製品に農薬が混入しているということで、すべて自主回収しました。そこで検出された農薬であるマラチオンについて調べてみましたのでまとめたいと思います。

マラチオンとは?

マラチオンは有機リン系の農薬で、昆虫の体内でマラオクソンへと代謝され、このマラオクソンがコリンエステラーゼを阻害することで毒性を発現します。コリンエステラーゼというのは、神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素なのですが、この酵素が阻害されてしまうとアセチルコリンの効果が効き続けてしまい、常にスイッチがオンになってしまう状態に陥ってしまいます。
人間では、カルボキシエステラーゼの活性が昆虫に比べると高いため、マラチオンが不活性化されるために毒性が低いとされています。もちろん多量に摂取してしまうと、倦怠感、頭痛、多量の発汗等の中毒症状が生じます。

マラチオン中毒の治療法

マラチオン中毒の治療法として、まだ吸収されていない薬物を体外に出すために、催吐や胃洗浄、活性炭等を利用してできるだけ吸収量を少なくします。その後、中毒により生じた症状に適切な処置を施しながら、マラチオンのような有機リン系の薬剤の場合、アトロピンとプラリドキシム(PAM)を投与することで中毒の緩和を行うことがあります。
アトロピンは、アセチルコリンの受容体をブロックする効果を持ちます。つまり、マラチオン中毒により過剰に存在してしまったアセチルコリンにスイッチを押させないようにする効果と言えます。
プラリドキシム(PAM)は、マラチオンによって活性阻害されていしまったコリンエステラーゼという酵素を復活させる役割を果たします。
これらの薬剤を用いて、マラチオン中毒は治療されます。

まとめ

マラチオンの冷凍食品の混入事件はそのマラチオンの濃度が多いことから、意図的に混入されたのではないかということで、捜査が続いています。
冷凍食品を食べてなんか気持ちが悪いなーとか戻してしまった等ありましたら、医療機関を受診すると良いでしょう。また、その際には、原因と思わしき食品は取っておくとよいでしょう。検査をすることで、本当にマラチオンによるものかどうかを、確かめることが出来ます。

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