【マーデュオックス軟膏】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

マーデュオックス軟膏は、乾癬の治療に用いられる塗り薬です。
マキサカルシトールとベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルの二つの成分が配合されています。

今回は、マーデュオックス軟膏について、効果効能と副作用や注意点について紹介していきます。

目次

マーデュオックス軟膏ってどんな薬?
マーデュオックス軟膏ってどうやって効くの?
マーデュオックス軟膏の用法・用量
マーデュオックス軟膏の副作用
マーデュオックス軟膏の注意点
まとめ

マーデュオックス軟膏ってどんな薬?

マーデュオックス軟膏は、尋常性乾癬の治療に用いられる薬です。
有効成分はマキサカルシトールとベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルの2種類含まれています。

日本では、2016年6月に販売が開始されました。

【効能・効果】
尋常性乾癬
引用:マーデュオックス軟膏 添付文書

尋常性乾癬ってどんな病気?

尋常性乾癬とはどんな病気でしょうか。

症状としては、皮膚表面に粉(鱗屑という)がでてくるのと、赤みがかった盛り上がりを形成します。かゆみは、あったりなかったりします。
できやすい部位としては、刺激を受けやすい、頭部・肘・膝・臀部などです。

通常、皮ふのみに症状が現れ、内臓など体内的に影響はでないです。
その見た目から、患者さん自身が気にすることが多く、生活の質(QOL)を下げてしまう病気とされています。

残念ながら、現在までに原因ははっきりとは特定されていません。
遺伝子的な要因を持っている方が生活習慣要因(不規則な生活や食事・ストレス・感染症などの病気罹患・薬など)によって、発症すると考えられています。

マーデュオックス軟膏ってどうやって効くの?

マーデュオックス軟膏には、二つの有効成分が含まれているので、それぞれどのように効くのか説明していきます。

マキサカルシトール

マキサカルシトールは、活性型ビタミンDです。
皮膚の表皮にある角化細胞のビタミンD受容体に対して作用し、増殖を抑制する作用を持ちます。
異常な角化細胞の増殖が、鱗屑(皮ふがぽろぽろ粉のようになる)の原因となるので、それを抑えることができます。

また、炎症性サイトカインであるIL-6の産生を抑制、リンパ球増殖抑制を通じて、皮ふの炎症・アレルギー反応を鎮めます。
これにより、かゆみや赤みを抑えることができます。

このように、皮膚の炎症を全体的に鎮めることで、皮膚の皮向け・角化・かゆみ・鱗屑症状を改善することができるとされています。
ちなみに、マキサカルシトール単体を有効成分とする外用薬は、オキサロールです。

ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル

ステロイド薬であり、この有効成分単独の外用薬として、アンテベートがあります。

ステロイド外用薬は、皮膚を浸透した後に細胞に取り込まれます。
細胞内の核という遺伝子が格納されている場所に作用して、リポコルチンと呼ばれるタンパク質の合成を促進させます。

リポコルチンは、プロスタグランジンやトロンボキサン、ロイコトリエンといった炎症に関与する物質の原料となる【ホスホリパーゼA2】を阻害することで、炎症反応全体を鎮めることができます。

マーデュオックス軟膏の用法・用量

【用法・用量】
通常、1日1回、適量を患部に塗布する。

〈用法・用量に関連する使用上の注意〉
1日の使用量は、10g(マキサカルシトールとして250μg)までとする。
引用:マーデュオックス軟膏 添付文書

マーデュオックス軟膏は、1日1回使用する薬です。
マキサカルシトールの上限量が定められており、1日10gまでしか使うことはできません。

マーデュオックス軟膏の副作用

マーデュオックス軟膏で報告されている主な副作用は、血中コルチゾール減少、血中カルシウム増加、血中コルチゾール減少といった検査値異常、毛包炎などの皮ふ障害が報告されています。

検査値異常は、マキサカルシトールの活性型ビタミンD作用が体のいろいろな部位に影響することで生じると考えられます。

特に、血中カルシウム濃度の増加が考えられます。
というのも、活性型ビタミンDは、小腸においてカルシウムの吸収を促進する効果があるためです。
軟膏なので、全身作用は少ないと考えられますが、長期に連用するなどすると、高カルシウム血症といった副作用の可能性が高くなってくると思われます。

ちなみに、この小腸からのカルシウムの吸収を促進する作用を主目的として、骨粗しょう症の治療薬として活用されています。
アルファロール、ワンアルファ、エディロール、ロカルトロールの商品名で、医療用医薬品として販売されています。

マーデュオックス軟膏の注意点

マーデュオックス軟膏の副作用として、高カルシウム血症などの検査値異常があるので、長期連用している方は定期的に血液検査をするなど、注意する必要があります。
なんで、皮ふの病気なのでに、血液検査するのかなー?と思ったら、こういった副作用をチェックするからだと思い出してみてください。

マーデュオックス軟膏を使用してはいけない方

禁忌
(次の患者には投与しないこと)
(次の患者には使用しないこと)
1.本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
2.細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[感染症及び動物性皮膚疾患症状を悪化させることがある。]
3.潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が著しく遅れるおそれがある。また、感染のおそれがある。]

過去に、マキサカルシトールやベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルを含んでいる製剤を使用して、アレルギー反応などの過敏症を示した方には用いることができません。再度、過敏症を呈する可能性があるためです。

また、ステロイド成分を含んでいるため、免疫を抑制することで、細菌やウイルスに対して弱くなってしまいます。
なので、そういった皮膚疾患になっている場合には使用することができません。

マキサカルシトールの皮ふの増殖抑制効果により、皮ふの損傷の修復も遅れがちになります。
程度にもよりますが、潰瘍ややけど、凍傷により皮ふ損傷している場合には使用できません。

まとめ

マーデュオックスは乾癬の治療薬として用いられている薬です。
有効成分は、マキサカルシトールとベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルの2種類を含んでいます。

マキサカルシトールは、活性型ビタミンDで、皮ふの角化細胞に働きかけ、細胞増殖を抑えることで、鱗屑(皮ふ表面がぼろぼろになり粉状になる)を抑えることができます。
また炎症を抑える効果もあるので、赤み・かゆみも鎮めることができます。

ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルはステロイド薬であり、細胞に働きかけ、免疫を抑え、炎症反応を鎮めることができます。

使用に際しては、医師の指示通り使用するようにしましょう。

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