【ミティキュアダニ舌下錠】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

ミティキュアダニ舌下錠は、ダニアレルギーの減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬です。
コナヒョウヒダニ抽出エキス及びヤケヒョウヒダニ抽出エキスが配合されています。

今回は、ミティキュアダニ舌下錠について、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

ミティキュアダニ舌下錠ってどんな薬?
ミティキュアダニ舌下錠って何の病気に使えるの?
ミティキュアダニ舌下錠ってどうやって効くの?
ミティキュアダニ舌下錠の一般的な使う量と回数
ミティキュアダニ舌下錠の副作用
ミティキュアダニ舌下錠で気を付けることは?
ミティキュアダニ舌下錠のジェネリック(GE)ってあるの?
ミティキュアダニ舌下錠の市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する情報

ミティキュアダニ舌下錠ってどんな薬?

ミティキュアダニ舌下錠は、ダニアレルギーの減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬に用いられる薬です。
減感作療法とは、微量のアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)を接種することで、体を治し、アレルギー症状を緩和する治療法のことです。

日本では、2015年12月に販売が開始されました。

効能又は効果
ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法

効能又は効果に関連する使用上の注意
1.本剤の投与開始に際し、皮膚反応テスト〔スクラッチテスト(プリックテスト)、皮内テスト〕又は特異的IgE抗体検査を行い、ダニアレルギー性鼻炎の確定診断を行うこと。
2.本剤の使用開始にあたっては、患者の症状等を踏まえ、他の治療法も勘案した上で、本剤の適用の可否を判断すること。
3.ダニ抗原以外のアレルゲンに対しても反応性が高い(特異的IgE抗体価が高い)ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。〔使用経験がない〕
引用:ミティキュアダニ舌下錠3,300JAU/ミティキュアダニ舌下錠10,000JAU 添付文書

ミティキュアダニ舌下錠を使う患者さんは、そもそもダニに対してアレルギーがあるかどうかを確定する必要があります。確定診断には、血液検査や皮膚反応テストが用いられます。
また、減感作療法を行うかどうかについては、医師の判断によるので、それに従うようにしてください。

ミティキュアダニ舌下錠って何の病気に使えるの?

ダニアレルギーの根本治療に用いられます。
ダニアレルギーは、花粉症と異なり、一年を通して症状がでる通年性のアレルギーです。
ハウスダストにも含まれており、ハウスダストアレルギーと診断された方もダニアレルギーの可能性があります。

コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニが原因となります。
これらが刺してアレルギーがおきるわけではなく、ダニの死骸や糞に含まれるアレルゲンが接触したり、吸い込んだりすることで、アレルギー反応がおきます。

ダニの量を抑えることが大事なので、部屋の掃除・換気、じめじめとした状況を作らない、ふとんを定期的に干して掃除機をかけるといった対策が重要となります。

ミティキュアダニ舌下錠ってどうやって効くの?

ミティキュアダニ舌下錠は減感作療法に用いる薬です。
減感作療法とはアレルゲンを少量ずつ摂取し、体をならすことで、アレルギーがでにくくする治療法です。

ときどき巷で、アレルギーは少しづつアレルゲンを摂取すればおっけー!的な記事をみかけますが、絶対に自己判断ではやめてください。
アレルゲンを摂取する行為は、下手すればひどいアレルギー反応を起こし、処置間に合わなければ死に至ります。

ミティキュアは用量少なめから服用を開始しますし、もっとも危険性が高い初回投与は医師の監督のもとで行います。
なにかあれば、すぐに処置できるようにです。

ミティキュアダニ舌下錠の一般的な使う量と回数

用法及び用量
通常、投与開始後1週間は、ミティキュアダニ舌下錠3,300JAUを1日1回1錠、投与2週目以降は、ミティキュアダニ舌下錠10,000JAUを1日1回1錠、舌下にて1分間保持した後、飲み込む。その後5分間は、うがいや飲食を控える。

用法及び用量に関連する使用上の注意
初回投与時は医師の監督のもと、投与後少なくとも30分間は患者を安静な状態に保たせ、十分な観察を行うこと。また、ショック、アナフィラキシー等の発現時に救急処置のとれる準備をしておくこと。〔本剤はダニのアレルゲンを含む製剤であるため、アナフィラキシー等の発現のおそれがある。〕
引用:ミティキュアダニ舌下錠3,300JAU/ミティキュアダニ舌下錠10,000JAU 添付文書

ミティキュアダニ舌下錠は最初3300JAUを1日1回1錠、舌下に使用します。
JAUは国内独自のアレルゲン活性単位のことで、Japanese Allergy Unitsの略です。

3300JAUで問題なければ、2週目以降に増量して、10000JAUを1日1回1錠、舌下に使用します。
なお、舌下で1分間保持した後は、飲み込んでください。

添付文書上は、2週目以降増量ですが、増量するかどうかは、症状などを鑑みての医師の判断によります。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

ミティキュアダニ舌下錠の副作用

副作用として、主に報告されているのは、口腔腫脹・浮腫・口腔そう痒症・口腔内不快感などの口腔内の症状、咽頭刺激感など呼吸器症状、耳のそう痒感などです。
アレルゲンを服用しているので、少しばかりのアレルギー症状が口やのどを中心として生じます。

使用していて、症状悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしてください。

ミティキュアダニ舌下錠で気を付けることは?

服用前後の過ごし方に注意が必要です

服用前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴など血液の循環がよくなる行動は控えてください。
ミティキュアの吸収が促進されてしまい、副作用が発現する可能性が高くなります。
アナフィラキシーが発現した場合に迅速に対応できるように、家族のいる場所や日中の服用が望ましいです。

ミティキュアダニ舌下錠のジェネリック(GE)ってあるの?

ミティキュアダニ舌下錠には、2018年6月現在ジェネリックの販売はありません。

ミティキュアダニ舌下錠の市販薬(OTC)ってあるの?

ミティキュアダニ舌下錠は、OTCでは販売されていません。
また、医師の管理が必要な薬ですので、OTC化の可能性は低いです。

まとめ

ミティキュアダニ舌下は、ダニアレルギーの減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬に用いられる薬で、ダニアレルギーを起こすコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニのエキスが含まれています。
使用に際しては、医師の指示に従うようにしてください。

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