【ノベルジン(酢酸亜鉛)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

ノベルジンは酢酸亜鉛を有効成分とする薬で、ウィルソン病(肝レンズ核変性症)、低亜鉛血症の治療に用いられる薬です。

ウィルソン病とは、体内の銅をうまく排泄できなくなることにより、神経症状・精神症状・腎障害を引き起こす病気です。
低亜鉛血症とは、亜鉛が欠乏してる病気で、具体的な症状としては、味覚障害や皮膚炎、貧血といった症状が現れます。

今回は、ノベルジンについて、その効果効能と副作用や注意点について紹介していきます。

目次

ノベルジンってどんな薬?
ノベルジンってどうやって効くの?
ノベルジンの用法・用量
ノベルジンの副作用
ノベルジンの注意点
まとめ

ノベルジンってどんな薬?

ノベルジンはまず、ウィルソン病の治療薬として、2015年2月から販売が開始されました。
その後、亜鉛を含有していることから、低亜鉛血症の治療薬として、2017年3月に販売が開始されました。

効能又は効果
・ウィルソン病(肝レンズ核変性症)
・低亜鉛血症

効能又は効果に関連する使用上の注意
・低亜鉛血症の場合
食事等による亜鉛摂取で十分な効果が期待できない患者に使用すること。
引用:ノベルジン 添付文書

ウィルソン病

ウィルソン病気は、先天性の遺伝子疾患であり、通常は胆汁と一緒に消化管へ排泄される銅が排泄されず、体内にたまっていまう病気です。
原因は、ATP7B遺伝子の変異により、銅を胆汁へ排泄するポンプが壊れてしまっていることによります。

残念ながら、現在の医療では遺伝子の異常を治すことはできないので、D-ペニシラミン、トリエンチンや酢酸亜鉛といった薬を用いて、銅を体内へ吸収させなくする治療を障害に渡り続けます。
この治療を中断してしまうと、致死的な状況に陥るので、継続的に使用しなくてはなりません。

低亜鉛血症

人間の生体維持に必要な酵素のうち、亜鉛が必要な酵素が約300種類ほどあります。
亜鉛が欠乏すると、これら酵素の活動が低下してしまい、免疫・成長・神経伝達・骨格形成などに影響を与えます。

亜鉛はそんな量を必要としないので、普通は食事から摂取した分で賄うことができます。
しかし、高齢者・静脈栄養実施者・菜食主義者(亜鉛は動物性の食事に多く含まれている)や、妊娠中の方(亜鉛需要が増す)、糖尿病・腎疾患などの病気の方で欠乏状態になる方がいます。

基本的には、まずは食べ物からの摂取で補うのが第一選択の治療ですが、それでも足りない場合や食事量を取れない場合などは薬物での治療を行います。

ノベルジンってどうやって効くの?

ウィルソン病に対しては、銅の吸収を阻害することで効果を発揮しますが、直接的に銅の吸収を阻害するわけではありません。
酢酸亜鉛は、腸管細胞に働きかけ、【メタロチオネイン(MT)】という生体内タンパク質を作らせる働きをします。

メタロチオネインは、食物中や消化液中に分泌される銅と消化管で結合することで、銅が体内に吸収されないようにする効果があると考えられています。
主な作用点は消化管ですが、肝臓をはじめとする臓器でもメタロチオネインの産生を促し、銅と結合し体外へ排出促進する効果があります。

亜鉛欠乏症については、単純に酢酸亜鉛に含まれる亜鉛で補給することができるので、亜鉛欠乏を改善することができます。

ノベルジンの用法・用量

用法及び用量
・ウィルソン病(肝レンズ核変性症)
成人には、亜鉛として、通常1回50mgを1日3回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、最大投与量は1日250mg(1回50mgを1日5回投与)とする。
6歳以上の小児には、亜鉛として、通常1回25mgを1日3回経口投与する。
1歳以上6歳未満の小児には、亜鉛として、通常1回25mgを1日2回経口投与する。
なお、いずれの場合も、食前1時間以上又は食後2時間以上あけて投与すること。

・低亜鉛血症
通常、成人及び体重30kg以上の小児では、亜鉛として、1回25~50mgを開始用量とし1日2回経口投与する。通常、体重30kg未満の小児では、亜鉛として、1回25mgを開始用量とし1日1回経口投与する。血清亜鉛濃度や患者の状態により適宜増減するが、最大投与量は成人及び体重30kg以上の小児では1日150mg(1回50mgを1日3回)、体重30kg未満の小児では75mg(1回25mgを1日3回)とする。
なお、いずれの場合も、食後に投与すること。
引用:ノベルジン 添付文書

ノベルジンは、使用する目的によって量が異なる薬です。
また、年齢によっても量がことなるので、医師の指示通り服用するようにしましょう。

ウィルソン病に用いる場合は、【食前1時間以上又は食後2時間以上あけて投与】することになっているので、医師の指示を必ず守るようにしましょう。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

ノベルジンの副作用

主な副作用は、胃部不快感・悪心・嘔吐・腹痛・下痢などの症状です。
その他にも副作用が生じる可能性があるので、服用していて体調悪化や違和感あれば、医師に相談するようにしましょう。

自己判断で中止せず、医師の指示を仰ぎましょう。

ノベルジンの注意点

ウィルソン病で使用する際には、ノベルジンの効果メタロチオネインの生成誘導による銅吸収阻害は、メタロチオネインの生成誘導に5日程度時間がかかることから、即効性の高いキレート剤系の銅排出促進剤を併用する必要があります。
その際には、ノベルジンの効果をなくさないようにするために、1時間以上互いにあけて服用する必要があります。

ノベルジンは、一緒に服用するのに注意が必要な薬があります。
服用している薬は一冊のお薬手帳にまとめるなどして、受診の時に医師や薬剤師に確認してもらうとよいでしょう。

まとめ

ノベルジンは、ウィルソン病・低亜鉛血症の治療に用いられる薬です。
ウィルソン病に対しては、亜鉛がメタロチオネインの産生を増大させることで、銅の排泄を促すことで効果を発揮します。
低亜鉛血症に対しては、ノベルジンに含まれている亜鉛そのものが、亜鉛を補給させるので効果を発揮します。

服用に際しては医師の指示どおり、服用にしましょう。

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