OTCと医療用のロキソニンって何が違うの?

はじめに

ロキソニンには、OTCのものと医療用のものがあります。
あまり違いがないように思えますが、どのような違いがあるのでしょうか?

目次

OTCのロキソニンと医療用ロキソニンの違い
スイッチOTC
まとめ

OTCのロキソニンと医療用ロキソニンの違い

費用の違い

OTCのロキソニンは、「ロキソニンS」の名称で販売されています。
だいたい価格は、650円/12錠くらいで、1錠約55円くらいです。
ドラッグストアで購入することができます。

一方、医療用のロキソニンの価格は、18.6円/1錠で、OTCと比較するとだいぶ安いです。
保険3割負担だとすれば、1錠あたり5.6円くらいになります。
しかしながら、医療用のロキソニンを手に入れるためには、病院で医師の診断を受ける必要があるため、病院の受診料がかかります。
また、薬局でも、基本料が発生するので、費用はかさんでしまいます。

トータルで考えると、OTCのロキソニンのほうが安価に手に入る可能性は高いです。

成分の違い

気になる成分の違いですが、OTCのロキソニンと医療用のロキソニンの成分に違いはありません。
驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、中身は全く同じ薬です。

効果・効能の違い

同じ成分であれば、効果・効能も同じだろうと思うかもしれないのですが、法律上そこには違いがあります。

ロキソニンS(OTC)の効果効能

●頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
●悪寒・発熱時の解熱

医療用のロキソニンの効果効能

1.
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
  関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛
通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg、1日3回経口投与する。頓用の場合は、1回60~120mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
2.
手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎
通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg、1日3回経口投与する。頓用の場合は、1回60~120mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
3.
下記疾患の解熱・鎮痛
  急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)

医療用のロキソニンのほうがなんだが難しそうですね笑

医療用のロキソニンは医師がきちんと診断したうえで処方されるので、関節リウマチ・抜歯後の鎮痛・消炎としての使い方が認められています。

スイッチOTC

スイッチOTCとは、ロキソニンのように、以前は医療用のみで使われていたけれども、その安全性がある程度確立されて、医師の処方がなくても問題なく使うことができるだろうと認められた薬が、OTC化することです。
OTC化したとしても、元の医療用医薬品のほうが消えるわけではなく、基本的にはいままで通り使われています。

医療費がどんどんかさんでいる現代において、いろいろな薬をOTC化して、患者さん自身が判断して薬を使い分けるようになれば、無駄な医療費を削減することができるということで、スイッチOTCの動きは今後加速していくことが予想されます。

まとめ

ロキソニンの医療用、OTC用はその成分等に違いはありません。
薬の値段にだいぶ開きがありますが、病院での診察費を含めると、差はあまりありません。

OTCはドラッグストアに行けばすぐ買うことができるので、時間的に余裕がない方にとっては良い選択ではないかと思います。
自分自身の症状に合わせて薬を選択する時代ももうすぐそこまで来てるかもしれませんね。

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