【オキサロール(マキサカルシトール)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

オキサロールは、尋常性乾癬、魚鱗癬群、掌蹠角化症、掌蹠膿疱症に用いられる薬です。
軟膏とローションが販売されています。
※注射もありますが、注射は効果効能も異なりますので、本記事では触れません。
有効成分は、マキサカルシトール。

今回は、オキサロールの効果効能、副作用や注意点について紹介していきます。

目次

オキサロールってどんな薬?
オキサロールって何の病気に使えるの?
オキサロールってどうやって効くの?
オキサロールの一般的な使う量と回数
オキサロールの副作用
オキサロールで気を付けることは?
オキサロールのジェネリック(GE)ってあるの?
オキサロールの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する情報

オキサロールってどんな薬?

オキサロールは、尋常性乾癬などの治療に用いられる塗り薬です。
軟膏とローションタイプがあり、患部の状態に応じて医師が判断し、それぞれ用いられます。

日本では、軟膏が2001年10月に、ローションが2007年6月に販売開始されました。

効能又は効果
尋常性乾癬、魚鱗癬群、掌蹠角化症、掌蹠膿疱症
引用:オキサロール軟膏25μg/g/オキサロールローション25μg/g 添付文書

オキサロールって何の病気に使えるの?

尋常性乾癬

乾癬全体の90%程度を占める皮膚の病気です。
銀白色の鱗屑(皮膚から生じる粉)を伴い、皮膚が盛り上がり、紅くなります。
機械的な刺激を受けやすい、肘・膝・おしりに見られることが多いです。
かゆみも生じることがあります。
感染する病気ではありません。

魚鱗癬群

先天性のものと後天的なものがあり、先天性は遺伝子疾患と考えられています。
皮膚表面を構成するタンパク質のうち、ケラチンの遺伝子異常が原因ではないか?とされています。
皮膚が魚の鱗のように硬くなり、はがれおちる病気です。

後天的な場合は、がんやビタミン欠乏などで生じることがあります。

掌蹠角化症

手のひらと足の裏に過剰な角化を原因とする角質の肥厚化が見られる病気です。
先天的なものと後天的なものがありますが、一般的には先天的なものを指します。

遺伝子疾患であり、ケラチン遺伝子などの変異によって生じるとされています。
まだまだ解明されていないタイプの病気もあります。

掌蹠膿疱症

膿疱と呼ばれる膿が溜まったぶつぶつが手のひらや足の裏にできる病気です。
よくなったり、悪化したりを繰り返します。
膿がたまるといっても、細菌や真菌に感染しているわけではないので、他の部位に伝染ることはありません。

オキサロールってどうやって効くの?

オキサロールの有効成分マキサカルシトールは、表皮の角化細胞にあるビタミンD受容体と結合して、細胞核内に多く移行します。

遺伝子の翻訳などコントロールすることで、表皮角化細胞の増殖を抑制し角化を抑えたり、リンパ球やIL-6産生を抑えることで、炎症鎮める効果もあると考えれています。

オキサロールの一般的な使う量と回数

【用法・用量】
通常1日2回適量を患部に塗擦する。なお、症状により適宜回数を減じる。

〈用法・用量に関連する使用上の注意〉
1日の使用量はマキサカルシトールとして250μg(マキサカルシトール外用製剤として10g)までとする。
引用:オキサロール軟膏25μg/g/オキサロールローション25μg/g 添付文書

1日2回塗布するのが通常量となっています。
ですが、症状に応じて調節するので、医師の指示どおりに使用するようにしてください。

オキサロールの副作用

オキサロールに報告されている主な副作用は下記の通り。

  • 皮膚のかゆみ
  • 皮膚の刺激
  • 紅斑(皮膚が紅くなること)
  • 血中カルシウム増加・高カルシウム血症

使用していて、症状悪化や違和感あれば、医師に相談するようにしてください。

オキサロールで気を付けることは?

高カルシウム血症に注意

オキサロールの有効成分マキサカルシトールは、腸管でのカルシウムの吸収を促進するため、血中のカルシウム濃度が上昇します。
口の渇きや倦怠感、脱力感、食欲不振、悪心嘔吐、腹痛、筋力低下が生じた場合は、医師に相談するようにしてください。
頻度としては、0.4%程度です。

オキサロールのジェネリック(GE)ってあるの?

オキサロールは現在のところ、軟膏のみジェネリックが販売されています。
マキサカルシトール「メーカー名」の名前で販売されています。

オキサロールの市販薬(OTC)ってあるの?

オキサロールのOTCは販売されていません。

まとめ

オキサロールは、有効成分マキサカルシトールの尋常性乾癬、魚鱗癬群、掌蹠角化症、掌蹠膿疱症治療薬です。

表皮の角化細胞にあるビタミンD受容体と結合して、細胞核内に多く移行し、遺伝子の発現・翻訳を制御して、症状を改善します。

使用に際しては、医師の指示に従うようにしてください。

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