【オゼックス点眼液(トスフロキサシン)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

オゼックス点眼液は、抗生物質を含んだ点眼液です。
有効成分は、トスフロキサシンです。
広い菌種に効果があります。

今回は、オゼックス点眼液の効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

オゼックス点眼液ってどんな薬?
オゼックス点眼液ってどうやって効くの?
オゼックス点眼液の用法・用量
オゼックス点眼液の副作用
オゼックス点眼液の注意点
まとめ

オゼックス点眼液ってどんな薬?

効能又は効果
〈適応菌種〉
トスフロキサシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス (コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス (ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌
〈適応症〉
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎 (角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
引用:オゼックス点眼液 添付文書

オゼックス点眼液は、様々な菌種に効果がある点眼液です。
角膜炎や麦粒腫(ものもらい)などの菌感染症治療、手術後に菌が入らないようにする目的で用いられます。

用法及び用量に関連する使用上の注意
1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
2.小児においては、成人に比べて短期間で治療効果が認められる場合があることから、経過を十分観察し、漫然と使用しないよう注意すること。
引用:オゼックス点眼液0.3% 添付文書

オゼックス点眼液は、広い菌種に効果を発揮する万能な薬なので、この薬に対する耐性菌ができてしまうと厄介です。
耐性菌というのは、細菌が増殖する過程で遺伝子に変化がおき、抗生物質が効かなくなってしまう進化を遂げた菌のことを言います。

耐性菌の出現を許すと、どんどん菌に対抗できる薬が減っていき、最終的には菌殺せなくなる可能性があります。

耐性菌は、薬に対する暴露が長いほど作られやすいので、無駄に使うのは世界的に控えようという動きになっています。

なので、医師が定めた期間以上は使用しないようにしましょう。

オゼックス点眼液ってどうやって効くの?

オゼックス点眼液の有効成分、トスフロキサシンはキノロン系に属する抗生物質です。

キノロン系の抗生物質は、細菌のDNA複製系において、重要な酵素の働きを失わせることで、細菌を殺します。
具体的には、DNAを複製するときに、DNAの二重らせん構造を紐解いて1本にする必要があるのですが、その二重らせんを解く酵素である、DNA gyrase と topoisomerase Ⅳの2種類の酵素の働きを失わせることで効果を発揮します。

オゼックス点眼液の用法・用量

用法及び用量
通常、成人及び小児に対して1回1滴、1日3回点眼する。
なお、疾患、症状により適宜増量する。
引用:オゼックス点眼液0.3% 添付文書

オゼックス点眼液は、1回1滴、1日3回使用する薬です。
疾患の状態、年齢などによっては、回数を変えることもあるので、医師の指示に従うようにしましょう。

また、他に点眼液や眼軟膏がでている場合、順番や注意があるので、こちらの記事を参考にしてください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

オゼックス点眼液の副作用

主な副作用として、目の刺激感、角膜障害などがあります。
使用していて違和感や症状悪化が生じたら、医師に相談するようにしましょう。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

オゼックス点眼液の注意点

ソフトコンタクトレンズを使っている場合、レンズが白濁する可能性があるので、外してから使用するか、使用期間中はメガネで対応するようにしてください。

目薬全般的に言えることですが、点すときに先がまつげや目に触れることで雑菌が入り、それが繁殖する可能性がありますので、先端には何も触れないように注意してください。
また、雑菌繁殖の可能性があるので、使用終了した目薬は取っておかずに捨てて下さい。

まとめ

オゼックス点眼液は、様々な菌種に効果がある目薬です。
角膜炎・ものもらい・手術前後の無菌状態維持のために用いられます。

有効成分のトスフロキサシンはキノロン系の抗生物質に属し、DNA複製過程における、DNA二重らせんをほどいて、一本鎖にするのを担当している酵素の働きを失わせ、殺菌的に細菌に対して効果を発揮します。

使用に際しては、医師の指示通りに使うようにしてください。

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