乳がんの分子標的薬パージェタ(ペルツズマブ)とは?

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はじめに

乳がんに対する分子標的薬として、ハーセプチンをお伝えしましたが、他にもあるので紹介したいと思います。

パージェタは、ハーセプチンと同じくHER2タンパクに結合して、腫瘍細胞の増殖を抑える効果がある薬です。

目次

パージェタってどんな薬?
パージェタの用法・用量
パージェタの副作用・注意点
まとめ

パージェタってどんな薬?

パージェタとは、有効成分をペルツズマブといい、HER2タンパクに対する抗体型分子標的薬です。
ハーセプチンと同じではないかと感じる人も多いと思われますが、ハーセプチンとは別のHER2タンパク部分に結合することが出来ます。

そのため、ハーセプチンと併用することでより強力にHER2タンパクの活性を抑え、乳がん細胞を死滅させる効果があります。この、ハーセプチンとパージェタを軸に行う抗がん療法をHP療法と言います。

【効能・効果】
HER2陽性の手術不能又は再発乳癌
引用:ハーセプチン 添付文書

HER2陽性の乳がんにしか効果がないので、使用する前に遺伝子検査やタンパク検査を行います。ちなみに、乳がん患者の中で、HER2陽性の人は20~30%とされています。

HER2ってどんなタンパク質だっけ?って方は、ハーセプチンの記事をごらんください。

ADCC活性って?

パージェタとハーセプチンともに、HER2タンパクを抑制することによる、細胞増殖・アポトーシス誘導機能があるのですが、もう一つADCC活性化機能があります。

ADCCとは、抗体依存性細胞障害作用のことです。
ざっくり説明すると、細胞にこいつ敵ですから殺してください!という旗を立てることができる作用になります。

体内には、他の細胞を殺す役割の細胞があります。白血球やNK細胞などがそれになります。
みやみやたらに殺すのではなくて、抗体が敵の成分に結合することで旗の役目を果たし、その旗がついている細胞を殺していくという流れがあります。

パージェタとハーセプチンは腫瘍細胞に対して、この旗役になってくれる効果があります。

パージェタの用法・用量

用法及び用量
トラスツズマブ(遺伝子組換え)と他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に対して 1 日 1 回、ペルツズマブ(遺伝子組換え)として初回投与時には 840mg を、2 回目以降は 420mgを 60 分かけて 3 週間間隔で点滴静注する。
なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2 回目以降の投与時間は 30 分間まで短縮できる。
引用:パージェタ 添付文書

パージェタは3週間間隔で投与する薬です。
副作用による体調悪化に対応するために、時間をかけて点滴で投与します。

本剤投与時には、バイアルから本剤溶液を 14mL 抜き取り、日局生理食塩液 250mL に添加し、点滴静注する。

原則として、生理食塩水で溶かして点滴していきます。

パージェタの副作用・注意点

パージェタは抗がん剤のため、比較的副作用が多く発現します。

下痢・悪心・嘔吐・食欲不振といった消化器症状、咳・息切れといった肺への影響、動悸・頻脈といった心臓機能の低下などがあります。

体調悪化がある場合には、速やかに医師に相談するようにしましょう。

まとめ

パージェタは、ハーセプチンと同じくHER2タンパクに結合し、がん細胞の増殖を抑制する効果がある薬です。
ハーセプチンと併用することでさらにその効果が高まるとされていて、併用する療法をHP療法と言います。

副作用が比較的少ない分子標的薬が今後たくさん開発されることに期待です!

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