シダトレン(スギ花粉症に対する減感作療法薬)発売延期とのこと。。。

鳥居薬品は3月31日、1月に承認を取得したスギ花粉症治療薬シダトレンスギ花粉舌下液の発売を10月以降に延期すると発表した。5月までの薬価収載を経て発売する予定だったが、薬価について厚労省と折り合わなかった。
引用:鳥居 スギ花粉症の減感作療法薬を発売延期 厚労省と薬価折り合わず

シダトレンとは?

シダトレンは、スギ花粉症に対する減感作療法の薬です。鳥居薬品が開発し、最近承認を受けていました。減感作療法とは、抗原に体を慣れさせることで、過剰なアレルギー反応を生じなくさせる療法のことです。
つまり、この治療法を行えばスギ花粉症を根本から治療することが出来るのです!

減感作療法というと、以前は注射を用いた治療法しかなく、気軽に治療を行うことができませんでした。しかし、シダトレンは舌下液という、舐めて使うことができる薬なので、気軽に治療を行うことができると期待されていました。

以前、シダトレンについて書いた記事があるので、ご参照ください。
(参考:スギ花粉症に対する減感作療法薬「シダトレン」について

シダトレン発売延期

今年1月に承認されたシダトレンですが、順調に薬価収載を行えば、5月ごろに発売される予定のはずでした。。。

ですが、薬価について厚生労働省と折り合いがつかなかったため、発売が10月以降に遅れることとなったようです。どうやら、製薬会社側が予定していた価格より低く薬価を設定されてしまったために、製薬会社が延期したようですね。

とても期待できる薬にもかかわらず、こういった別のところで世に出るのが遅れてしまうのは非常に残念です。

来年のスギ花粉シーズンには、間に合ってほしいものです。

《追記》
鳥居製薬のプレスリリースの冒頭を転載しておきます。

鳥居薬品株式会社(本社:東京、社長:髙木正一郎、以下「鳥居薬品」)は、スギ花粉症を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレン®スギ花粉舌下液」(以下、「シダトレン®」)について、2014年1月17日、「スギ花粉症(減感作療法)」の効能・効果で製造販売承認を取得し、4月または5月の薬価収載に向けて対応してまいりましたが、今般、5月までの薬価収載を見送ることとしました。10月以降の発売に向けて努力を続けてまいります。なお、これに伴う当期(2014年3月期)の業績への影響はありません。
引用:スギ花粉症を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレン®スギ花粉舌下液」の発売予定時期に関するお知らせ

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