生活保護受給者の処方は後発医薬品75%を目指す方針に

厚生労働省は医療費の抑制に向けて、生活保護の受給者に処方される医薬品のうち、価格の安い後発医薬品の割合を75%以上にすることを目指す方針で、目標に達していない自治体には改善計画の策定を求めることにしています。引用:生活保護受給者への処方 後発医薬品75%以上に

生活保護受給者の医薬品使用の現状

生活保護受給者は、医療費を全額公費負担で受けることが出来ます。
「医療扶助費」と呼ばれる費用は、年間1.7兆円(2012年度)に登っています。
また、その内薬剤費は年間920億円(2012年度)にも達しているのが現状です。

医療扶助費の削減が叫ばれているので、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用を75%以上にしようというのが今回のニュースの趣旨です。
現在のところ、生活保護受給者の後発医薬品使用率は、50%程度であり、まだまだ低いのが現状です。
この比率を75%にすることで、130億円程度の医療扶助費削減の効果があります。

ちなみに、先発医薬品か後発医薬品かを選択する権利は、患者さん自身に委ねられています。

個人的に思うこと

個人的に思うこととしては、生活保護受給者は原則的に後発医薬品の使用しか認めない。という制度作ってしまえば良いのではないかと思うのですね。

選択の自由がーという反対意見に押されてなかなかできないかとも思うのですが、公費を使っている以上、ある程度強制的な費用の削減は、実行しても良いかと思うのです。

薬局で働いていると分かるのですが、生活保護受給者ほど、先発医薬品を選択する率は高いし、ジェネリックを薦めたとしても、断ってくることが多いのですね。
どちらにせよお金払わなくていいので、わざわざ安いものを選択する理由も特にはないといったところでしょうか。。。

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