【リレンザ(ザナミビル)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

リレンザは、インフルエンザ治療に用いられる吸入薬です。
粉を口から吸って用います。

イナビルタミフルと並んで、広く日本で用いられます。

今回は、リレンザについて、その効果効能と副作用、注意点について紹介していきます。

目次

リレンザってどんな薬?
リレンザってどうやって効くの?
リレンザの用法・用量
リレンザの副作用
リレンザの注意点
まとめ

リレンザってどんな薬?

リレンザは、A型およびB型のインフルエンザウイルスの感染症及び予防に用いる薬です。
有効成分は、ザナミビルで粉状のため、吸入して用います。

日本では、2000年12月に販売が開始されました。

【効能・効果】
A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療及びその予防

効能・効果に関連する使用上の注意
1 .本剤を治療に用いる場合には、抗ウイルス薬の投与が全てのA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療には必須ではないことを踏まえ、本剤の使用の必要性を慎重に検討すること。
2 .本剤を治療に用いる場合、インフルエンザ様症状の発現から2日以内に投与を開始すること。
3 .本剤を予防に用いる場合には、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象とする。
(1)高齢者(65歳以上)
(2)慢性心疾患患者
(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4)腎機能障害患者
4 .本剤はC型インフルエンザウイルス感染症には効果がない。
5 .本剤は細菌感染症には効果がない。
引用:リレンザ 添付文書

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって生じます。
風邪と比較すると、高熱・全身症状(だるさ・関節痛・筋肉痛・頭痛)がひどいのが特徴です。

重篤化しやすいので、早期に治療を開始することが大事なため、インフルエンザウイルスを検出するキットの開発が進みました。
現在は、鼻の奥の体液をぬぐった液を用いてインフルエンザウイルスがいるかどうかを検出することができます。
しかも、病院や診療所で比較的簡単に早くできるので、治療の開始を早くすることができています。

リレンザってどうやって効くの?

リレンザの有効成分ザナミビルは、イナビルタミフルと同じように、インフルエンザウイルスの表面にあるノイラミニダーゼに結合することで効果を発揮します。

インフルエンザウイルスがどのようにして、体内で増殖するか少しだけ説明していきます。
インフルエンザウイルスは、体内に入ると、細胞に入り込みます。
ウイルスというのは、自分自身では増殖することができず、入り込んだ細胞の機能を借りて、増殖します。工場を乗っ取るようなイメージです。
その後増殖したウイルスは、細胞から分離して新たな細胞に感染しにいきます。
感染した細胞は、本来の機能を果たせなくなり、それが原因で、感染症状が生じます。

ノイラミニダーゼは、インフルエンザが感染細胞から遊離放出する際に活躍する酵素です。
インフルエンザウイルスと細胞は、糖鎖でつながっているのですが、シアル酸部位で切断する働きを有するのがノイラミニダーゼです。
切断されることによって、遊離して体内で新たに作られたインフルエンザウイルスが放出されます。

ザナミビルは、ノイラミニダーゼと結合し、シアル酸部位で切断させる働きをさせなくさせます。
その結果、新たに作られたインフルエンザウイルスが遊離放出されず、増殖を抑えることができます。

リレンザの用法・用量

【用法・用量】
1 .治療に用いる場合
通常、成人及び小児には、ザナミビルとして1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を、1日2回、5日間、専用の吸入器を用いて吸入する。
2 .予防に用いる場合
通常、成人及び小児には、ザナミビルとして1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を、1日1回、10日間、専用の吸入器を用いて吸入する。

用法・用量に関連する使用上の注意
1 .本剤を治療に用いる場合、発症後、可能な限り速やかに投与を開始することが望ましい(症状発現から48時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)。
2 .本剤を予防に用いる場合には、次の点に注意して使用すること。
(1)インフルエンザウイルス感染症患者に接触後1.5日以内に投与を開始すること(接触後 36時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)。
(2)インフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は、本剤を連続して使用している期間のみ持続する。
3 .気管支喘息及び慢性閉塞性肺疾患等の慢性呼吸器疾患のある患者に対し、慢性呼吸器疾患の治療に用いる吸入薬(短時間作用発現型気管支拡張剤等)を併用する場合には、本剤を投与する前に使用するよう指導すること。

リレンザは、吸入器と薬入っている丸いブリスター包装のもので構成されています。
1回10mgを吸入するので、丸いブリスター包装の1箇所に5mg入っているため、2箇所分(2ブリスター)吸う必要があります。

治療の場合は、朝晩の1日2回2ブリスターづつ、予防は1日1回2ブリスター使用します。

吸入の手順をざっくり書くとこんな感じです。

  1. 最初は薬がセットされていないので、吸入器の青いふたを外し、トレーを引き出します。
  2. トレーの両脇にギザギザ部分があるので、それを両方向から内側につまみながら、引き出すと取り外すことができます。
  3. 薬(ディスク)をトレーにのせて、かちっと音がするまでトレーをもとに戻します。
  4. 吸入前に、ブリスターに穴を空ける必要があるので、吸入器を水平にしたまま、ふたを垂直にたてます。(青いふたではなくて、吸入器の上部分が立ち上がります)
  5. 吸う前に息をよく吐き出してから、吸入器を加え、深く勢い良く吸い込みます。吸い込んだ後は、2~3秒程度息を止めてください。※吸入器をくわえてから息を吹き込んではNG。粉が舞います。
  6. 1回2ブリスターの指示の場合は、トレーをゆっくり引き出して止まったところから、再度押し込めば次のブリスターにくるっと回転されてセットされるので、再び穴あけから行います。

吸入できたかどうか不安なときは、一つのブリスターを複数回吸入しても大丈夫です。
吸い漏らしのないようにしましょう。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

リレンザの副作用

リレンザの主な副作用は、下痢・悪心・嘔吐・発疹などです。
その他、ショックやアナフィラキシーショック、呼吸困難といった症状がごく稀にでる可能性があるので、使用していて違和感あれば、すぐに医師に相談するようにしましょう。

リレンザの注意点

リレンザの注意点のまえに大事なのは、まずインフルエンザの早期発見につとめることです。
38度を超える熱、関節痛・全身倦怠感などの全身症状があれば、早めに受診しましょう。
リレンザ・イナビル・タミフルは、インフルエンザの増殖をおさえる作用をもちますが、インフルエンザウイルスを直接的に殺すことはできません。
なので、がっつり増殖しきってからでは、効果があまり得られないことがあります。
※ただ、今の検査レベルだと、インフルエンザウイルスの量が発症後12~24時間程度たたないと検査が陽性にならないので、あまり早すぎても陰性と診断されてしまうのが悩みどころです。

リレンザ使用の注意点として、吸入薬という多くの方が使わない形をしている薬なので、説明書をしっかり読んで使うようにしてください。

慢性呼吸器疾患(気管支喘息やCOPD)の方で、吸入薬を使用している場合は、リレンザの前にそっちのほうを吸入するようにしましょう。
インフルエンザにより気道の過敏性が向上しているところに、吸入薬を投与することで、発作が生じる可能性が高くなるので、慢性呼吸器疾患を先に吸っておいたほうがよいということになります。

自己判断で中止せず、医師の指示を仰ぎましょう。

まとめ

リレンザは、A型・B型インフルエンザの治療薬として用いられる吸入薬です。
治療に用いる場合は、1日2回2ブリスターずつ、5日間使用します。予防に用いる場合は、1日1回2ブリスターずつ、10日間使用します。

専用の吸入器の操作はしっかり説明書を確認しながら、操作するようにしましょう。

使用に際しては、医師の指示どおり使用するようにしましょう。

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