【ルパフィン(ルパタジン)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

ルパフィンは、抗ヒスタミン作用及び抗PAF作用を有する成分ルパタジンを含有し、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚掻痒感に用いられる薬です。

今回はルパフィンについて、紹介していきたいと思います。

目次

ルパフィンってどんな薬?
ルパフィンってどうやって効くの?
ルパフィンの用法・用量
ルパフィンの副作用
ルパフィンの注意点
まとめ

ルパフィンってどんな薬?

ルパフィンは、有効成分ルパタジンフマル酸塩のアレルギー性疾患の治療薬です。
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒感に用いられます。
2017年9月29日現在、販売は開始されていませんが、2017年9月に販売をしてもよいという承認がおりたので、今年中に販売されるかと思います。

【効能・効果】
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹
皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
引用:ルパフィン 添付文書

アレルギー性の疾患に用いられる薬です。

ルパフィンってどうやって効くの?

ルパフィンの有効成分ルパタジンは、抗ヒスタミン作用薬に分類されます。
また、抗PAF作用も持ち合わせています。

抗ヒスタミン作用

アレルギー症状はどうして生じるのでしょうか?
一つの要素として、ヒスタミンがあります。

ヒスタミンは肥満細胞から分泌される生体内物質で、血管透過性の亢進、血管の拡張を引き起こします。
すると、鼻水・涙がでる・皮膚が赤くなる・かゆみといったアレルギー症状につながります。

こういった症状は、細菌やウイルスを外に排除しようという動きであり、本来生体に必要不可欠な機能です。

ところが、花粉症や金属アレルギーは、本来排除しなくてもいいような物質に対して、この機能が過剰に働いてしまっているため生じてしまいます。

なので、その原因となるヒスタミンのスイッチ(受容体)をきってしまうことで、アレルギー症状を抑えようというのが、抗ヒスタミン受容体作用薬です。

抗PAF作用

ヒスタミンの他にも、アレルギーに関与している物質とされるのが、血小板活性化因子(PAF)です。
PAFは気管支の収縮、血管透過性の亢進をする生体内物質です。

鼻閉(鼻詰まり)や浮腫、鼻水や涙がでるといった症状を引き起こします。
ルパフィンはこのPAFのスイッチ(受容体)もブロックすることができるので、より強力にアレルギー症状を抑えることができます。

ルパフィンの用法・用量

【用法・用量】
通常、12歳以上の小児及び成人にはルパタジンとして1回10mgを1日1回経口投与する。
なお、症状に応じて、ルパタジンとして1回20mgに増量できる。
引用:ルパフィン 添付文書

ルパフィンは1日1回服用する薬です。
いつ服用するかは、医師の判断によります。

後述しますが、副作用で眠気がでる可能性があるので、それの影響を最小にするために、就寝前に服用するというのも考えられますし、日中のアレルギー反応を最大限削るために、朝食後服用というのも考えられます。

ルパフィンの副作用

ルパフィンの副作用として、眠気や倦怠感といった精神神経系の症状、口渇や便秘といった消化器症状、そのほか検査値の異常が見られます。

抗ヒスタミン薬の宿命ですが、ヒスタミンは覚醒に関与する神経伝達物質としても使われているので、眠気の副作用がでてしまいます。

ルパフィンの注意点

【使用上の注意】
1 .慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1)肝障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、肝障害のある患者では血中濃度が上昇するおそれがある。]
(2)腎障害のある患者[活性代謝物であるデスロラタジンの血漿中濃度が上昇するおそれがある。]
(3)高齢者

2 .重要な基本的注意
(1)本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
(2)本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
(3)眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること
引用:ルパフィン 添付文書

ルパフィンの注意点として、腎臓や肝臓の機能が低下している方には、注意して使用することというのがあります。
ルパフィンの活性を止めるのに、腎臓や肝臓が関与しているためです。
また、高齢者の方は一般的に、腎臓や肝臓の機能が低下していることが多いので、同じ区注意が必要です。

花粉症などの季節性のアレルギーに使う場合には、花粉が飛び出してからではなく、飛び出すちょいっとまえから使用することをおすすめします。
効果が安定するまでに、しばらく時間がかかるためです。

眠気の副作用がでることがあるので、運転や高所作業といったことはしないように注意が必要です。

まとめ

ルパフィンは、有効成分ルパタジンの抗ヒスタミン・抗PAF作用を有する、アレルギー性の疾患治療薬です。
蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、皮膚のそう痒感などに用いられます。

花粉症などの季節性のアレルギーに使う際には、シーズン少し前から服用を開始するとよいでしょう。

また、副作用として、眠気が発現することがあるので、自動車運転や高所作業といった仕事は控えるようにしましょう。

医師の指示どおりに服用するようにしましょう。

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