SGLT2阻害の糖尿病薬「スーグラ」ってどんな薬?

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はじめに

スーグラは、日本で初めてSGLT2阻害効果をもった糖尿病治療薬として承認された薬です。
今回は、スーグラについて説明していきたいと思います。

目次

スーグラってどんな薬?
スーグラの用法・用量
スーグラの副作用・注意点
まとめ

スーグラってどんな薬?

スーグラは、アステラスが製造販売をする2型糖尿病の治療薬です。
有効成分はイプラグリフロジン L-プロリンで、SGLT2阻害作用を有します。

効能又は効果
2 型糖尿病
引用:スーグラ 添付文書

この薬は、腎臓に存在するSGLT2(Sodium-Glucose Co-Transporter 2)というグルコースを尿から再吸収するトランスポーターを阻害する作用を持ちます。

グルコースというのは、もともと生体において非常に重要な物質であるので、尿中からもう一度再吸収するためのトランスポーターが存在します。
ですが、糖尿病患者さんでは血液中のグルコース濃度が高いことが問題となっているので、尿中への排泄を促すために、このSGLT2を阻害してしまえば良いのではないかということで、開発された薬です。

SGLT2阻害薬の作用機序について

糖尿病の3大合併症である「網膜症」「腎臓障害」「神経障害」は、すべて血液中のグルコース濃度が高いことに起因しているので、血液中のグルコース濃度をできる限り低くするというのは、合併症を起こさせないためにも非常に重要なことです。
(低くしすぎても低血糖となり危険なのですが・・・)

以前に、「糖尿病の治療薬とその効果についてのまとめ」で糖尿病に対する治療薬をまとめましたが、そのほとんどは膵臓β細胞から放出される血糖を下げる働きがあるホルモン「インスリン」の分泌に関与した薬がほとんどでした。

ですが、スーグラはインスリンに関係なく血糖低下を促すことが出来るので、注目が集まっています。

スーグラの用法・用量

用法及び用量
通常、成人にはイプラグリフロジンとして 50mg を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら 100mg 1 日 1 回まで増量することができる。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
重度の肝機能障害のある患者に対しては低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。
引用:スーグラ 添付文書

スーグラは、基本は1日1回服用することで効果を発揮する薬です。
注意したいこととしては、肝臓から排泄されるので、肝臓の機能がおちている患者さんには、低用量から始めるなどの注意が必要という点です。

また、1日1回であれば、朝・昼・夕いつでもいいような気がしますが、スーグラの服用は、朝食前もしくは朝食後に設定されています。
理由としては、スーグラは利尿作用があるため、昼食・夕食時に服用すると、夜間の頻尿につながる可能性があるためです。

スーグラの副作用・注意点

副作用として主に報告されているのは、「頻尿」・「口渇」・「便秘」・「脱水症状」・「尿路感染症」などです。

脱水傾向になってしまう理由として、グルコースを積極的に尿として排泄すると、浸透圧の関係(濃い液体は薄めようという圧力が働き、水分を奪う現象)から、体内の水分をより多く尿中に排泄することになってしまいます。
なので、頻尿・口の渇き、脱水症状といった副作用が生じています。
SGLT2阻害薬服用中はより積極的に水分補給をしたいところです。

また、尿路感染症も気をつけたい副作用です。
グルコースが多い尿は、細菌が繁殖しやすい環境となっています。そのため、感染症にかかるリスクが上がってしまいます。
服用中に排尿痛などの違和感を感じたら、医師にはやめに相談するようにしましょう。

その他、糖尿病治療薬とはきってもきれない、低血糖の副作用リスクもあります。
低血糖状態の初期症状である、冷や汗・空腹感・体の震えが生じるようであれば、ブドウ糖摂取のうえ、安静にするようにしましょう。
続くようであれば、医師に相談してください。

まとめ

スーグラは2型糖尿病に対する新しい作用機序を持った薬です。
腎臓のSGLT2というグルコースを尿から再吸収するトランスポーターの働きを阻害することで、血中の糖分濃度を低下させる作用です。
インスリンの分泌とは独立して血糖降下作用を持つので、注目が集まっています。

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