STAP細胞-第3の万能細胞について

日本の理化学研究所、発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子研究ユニットリーダーをはじめとするグループが「STAP細胞」の作成に成功したとのニュースが話題を集めています。
今回はSTAP細胞について、調べたのでまとめてみたいと思います。

STAP細胞とは?

STAPとは、「stimulus-triggered acquisition of pluripotency」の略で、「刺激がきっかけで多能性を獲得する」という意味です。
今までに多能性を獲得した細胞は、ES細胞やiPS細胞が発見・作成されています。ですが、STAP細胞がさらに画期的と言われている理由として、外部から遺伝子導入をしなくても良い点にあります。遺伝子導入をするとどうしても癌化してしまう恐れなどがあり、実用化できるかが不安視されていました。ですが、STAP細胞は、癌化する恐れが低いということで注目を集めています。また、作成の手間も少なくて済む点でも期待されています。

臨床での応用

多能性を獲得した細胞(万能細胞)は、様々な組織に変化することが出来る細胞です。なので、けがや病気で傷ついてしまった細胞に代わって、この万能細胞を利用することで、病気を治療することが出来る可能性を秘めています。

今後の課題

今回の発表を受けて、様々な研究者が本当に作成することが出来るかどうかを調べる「追試」を行うでしょう。その追試で、実は作れませんでしたという可能性もなきにしもあらずです。
また、現状マウスの細胞でしか作ることが出来ていないので、ヒトの細胞を用いてもなお作ることが出来るかが注目されています。
他にもこの現象が生じる過程を明らかにすることも必要となるでしょう。

まとめ

STAP細胞は、万能細胞の一つで、今までの万能細胞よりも簡単に作成することが出来る点で注目を集めています。今後研究が進むにつれて、様々な病気を治すことが出来る可能性を秘めています。ですが、課題として追試を行うことやヒトの細胞でも同じような現象が起こるのかを確かめることなどがあります。
iPS細胞はこの8年間地道な研究を続けてきて花開く寸前まで来ているので、そちらも楽しみにしていたいと思います。

日本からこういった画期的な発見が出るのはとてもうれしいですね!今後の進展に期待です!

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