【スミスリンローション(フェノトリン)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

スミスリンローションは疥癬を治療する外用の薬です。
有効成分のフェノトリンは、疥癬の原因となるヒゼンダニを殺す作用を持ちます。

今回は、スミスリンローションについて、その効果効能と副作用や注意点について紹介していきます。

目次

スミスリンローションってどんな薬?
スミスリンローションってどうやって効くの?
スミスリンローションの用法・用量
スミスリンローションの副作用
スミスリンローションの注意点
まとめ

スミスリンローションってどんな薬?

スミスリンローションは、有効成分フェノトリンで、疥癬の原因となるヒゼンダニを殺す効果をもつ薬です。
日本では2014年8月に販売開始されました。

効能又は効果
疥癬

効能又は効果に関連する使用上の注意
1.疥癬については、確定診断された患者又はその患者と接触の機会があり、かつ疥癬の症状を呈する者に使用すること。
2.角化型疥癬及び爪疥癬における有効性及び安全性は確立していない。(使用経験がない)
引用:スミスリンローション 添付文書

疥癬とは?

ヒゼンダニが原因となって生じる皮膚の病気です。
通常疥癬と角化型疥癬という2つの種類があり、角化型のほうが重症です。

通常疥癬は、ヒゼンダニの数が数十匹以下で、感染力は弱いです。
症状としては、赤いブツブツや疥癬トンネルという、ヒゼンダニが掘った皮膚の穴が見られます。かゆみが非常に強くでるのも特徴です。
症状が出る部位は、首から下の全身です。

一方、角化型疥癬は100万匹異常のヒゼンダニが感染している状態で、感染力が非常に強いです。
かゆみはあったりなかったりで、あかが増えたように皮膚が硬くめくれてくるのが主な症状となります。
症状がでる部位は、首から上を含む全身です。

角化型疥癬にかかっている方からこぼれ落ちた皮膚片を触ることで、通常疥癬に感染してしまう可能性があるので、寝具などは取扱い注意です。

通常疥癬がまったく感染しないわけではなく、長期間の接触・抵抗力が弱い方(高齢者・小児など)には感染する可能性があります。

かゆくなる原因としては、ヒゼンダニの糞や脱皮した抜け殻などに対してアレルギー反応を示すためです。

家族が疥癬になったときどうすればよい?

家族が疥癬になったときに、うつらないためにはどうしたらよいでしょうか?

・通常疥癬の場合
通常疥癬は感染力が弱いので、下記の点に気をつければ大丈夫です。

  • 長い間、肌と肌が直接ふれないようにする
  • 同じ部屋で寝具を並べて寝ない
  • 入浴後のタオルは別のものを使用する
  • 接した後は手をきちんとあらう

・角化型疥癬の場合
角化型疥癬は感染力が非常に強いので、注意が必要です。

  • 可能な限り個室を用意してください
  • 接するときは、予防着や手袋を使ってください
  • シーツや衣類をこまめに交換して、他の家族の衣類などとは別に取り扱ってください
  • 洗濯物も他の方の衣類とは別に行い、乾燥機を使用するか、50度以上のお湯に10分以上浸してから洗ってください。ヒゼンダニは高温に弱いためです
  • 入浴は可能な限り毎日行い、厚くなった皮膚(角質)をしっかりこすり落としてください
  • 部屋全体に感染者から落ちた垢や皮膚片があるとかんがえられるので、こまめに掃除機で掃除してください
  • 治療をはじめたときと、治療を終えたときの2回、部屋全体を殺虫剤を使用して消毒してください。

参考:疥癬(マルホ)

スミスリンローションってどうやって効くの?

スミスリンローションの有効成分フェノトリンは、ピレスロイド系化合物に属する駆虫剤です。
ピレスロイド系化合物は、寄生虫に取り込まれた後に、神経細胞に作用し、神経伝達などで必要なナトリウムチャネルを機能させなくさせ、神経伝達の遮断、脱分極(電気的信号)を止めることで、生体維持をできなくさせ、死に至らせます。

スミスリンローションの用法・用量

用法及び用量
通常、1週間隔で、1回1本(30g)を頸部以下(頸部から足底まで)の皮膚に塗布し、塗布後12時間以上経過した後に入浴、シャワー等で洗浄、除去する。

用法及び用量に関連する使用上の注意
1.ヒゼンダニを確実に駆除するため、少なくとも2回の塗布を行うこと。
2.2回目塗布以降は1週ごとに検鏡を含めて効果を確認し、再塗布を考慮すること。
3.疥癬は多くの場合そう痒を伴うが、本剤による治療初期に一過性に増悪することがある。
4.ヒゼンダニの死滅後もアレルギー反応として全身のそう痒が遷延することがある。そう痒が持続しても、特徴的な皮疹の発生や感染が認められない場合には、漫然と再塗布しないこと。
5.小児では体表面積が小さいことから、1回塗布量を適宜減量すること。
引用:スミスリンローション 添付文書

スミスリンローションはちょっと変わった使い方をします。

まず、1回に1本を首から下の全身に塗布します。
すぐ流してしまうと効果がなくなってしまうので、少なくても12時間たってから洗い流します。

また、原則としてこの1週間後にもう一回塗布します。
そうすることで、1回目に成虫を2回目に卵からかえった成虫を駆除でき、すべてのヒゼンダニを死滅させることができるためです。

それ以後は、検査でダニがまだ残っていれば、1週間明けての塗布を検討します。

※1回に1本と書きましたが、小児の場合は量がことなる場合があるので、その指示を優先してください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

スミスリンローションの副作用

報告されている主な副作用は、皮膚の炎症、その他検査値異常です。
皮膚のかぶれ、過敏症といった副作用がでやすい傾向にあるので、使用して皮膚の異常がみられたら医師に相談するようにしましょう。
そのほか、違和感あれば、医師に相談するようにしてください。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

スミスリンローションの注意点

使い方がただのローションとは違うので、注意が必要です。

疥癬は、ヒゼンダニの糞や脱皮した抜け殻に反応してかゆみがでますが、スミスリンローションを塗布することで、ヒゼンダニが死ぬとやはりそれに対してアレルギー反応を示し、かゆさが悪化することがあります。
ひどくなったわけではなく、きちんと殺せていると考えてください。

同じ理由から、死んだダニの成分が残ることで、かゆみが長めに残ることがあります。
生きたダニがいるわけではないので、その場合はかゆみ止めを使用するなど、別の対処法で処置します。

まとめ

スミスリンローションは、ヒゼンダニが原因となる疥癬を治療する薬です。
使い方が普通のローションとは異なり、1回で首から下の体全体に1本分を使い切ります。
使用後は少なくとも12時間は洗い流さないようにします。
また、原則一度使用したら、その1週間後にもう1回使用します。

2回塗布することで、卵からかえったヒゼンダニも殺すことができます。

使用に際しては、医師の指示どおり使用するようにしてください。

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