【トレムフィア(グセルクマブ)】って?効果効能・副作用を紹介!

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はじめに

トレムフィアは、有効成分グセルクマブのヒト型抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤です。
乾癬の治療に用いられます。

IL-23は、Th17(ヘルパーT細胞17)の分化・増殖・維持に必要な生体内物質です。
乾癬の患者さんでは、Th17が活性化しすぎてしまっていることが、その病態を作り出しているのではないかと考えられています。
トレムフィアは、そのTh17の活性化に必要な、IL-23の効力を失わせることで、乾癬の治療に用いられます。

今回は、トレムフィアについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

トレムフィアってどんな薬?
トレムフィアって何の病気に使えるの?
トレムフィアってどうやって効くの?
トレムフィアの一般的な使う量と回数
トレムフィアの副作用
トレムフィアで気を付けることは?
トレムフィアのジェネリック(GE)ってあるの?
トレムフィアの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する薬

トレムフィアってどんな薬?

トレムフィアは、有効成分グセルクマブのヒト型抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤です。
抗体医薬品は、胃で分解されるので経口投与できず、また分子が大きいので、皮膚やその他の経路からの投与ができません。ゆえに、注射薬です。
日本では、2018年3月に販売承認を得たので、今年中の販売開始を目処に調整中かと思われます。

効能又は効果
既存治療で効果不十分な下記疾患
尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症

効能又は効果に関連する使用上の注意
以下のいずれかを満たす尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、又は乾癬性紅皮症患者に投与すること。
(1)光線療法を含む既存の全身療法(生物製剤を除く)で十分な効果が得られず、皮疹が体表面積の10%以上に及ぶ患者。
(2)難治性の皮疹、関節症状又は膿疱を有する患者。
引用:トレムフィア皮下注100mgシリンジ

トレムフィアを使用できる方は、乾癬の患者さんのなかでも、既存治療で効果不十分な場合に限られています。
そのほかいろいろ条件があるので、全ての乾癬の患者さんで用いることができるわけではありません。

トレムフィアって何の病気に使えるの?

乾癬の治療に用いられます。
乾癬は、免疫の異常によって生じる主に皮膚の病気です。
主にと書いたのは、一部には関節や爪などに生じることがあるためです。

皮膚に生じた場合には、炎症を起こす細胞が皮膚に集中し、下記のような症状がでます。

  • 皮膚が少し盛り上がる
  • 赤い発疹が生じる
  • 銀色のフケのような皮膚ができる(鱗屑という)

命を脅かすような病気ではありませんが、その見た目から治癒することが望まれています。

乾癬は「感染」すると、その名前から思われがちですが、伝染りません。

トレムフィアってどうやって効くの?

トレムフィアは、有効成分グセルクマブのヒト型抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤です。

IL-23は、乾癬の原因を作り出しているサイトカイン(生体内の伝達物質)であると考えられています。
IL-23が増えると、Th17(ヘルパーT細胞17)が増え、これが原因で免疫が過剰に反応してしまい、様々な症状がおきると考えられています。

トレムフィアは、IL-23と結合し、その生体内における効果を抑制する働きをします。
すると、Th17の増殖・活性化が抑制されるので、乾癬の症状が緩和されると考えられています。

トレムフィアの一般的な使う量と回数

用法及び用量
通常、成人にはグセルクマブ(遺伝子組換え)として、1回100mgを初回、4週後、以降8週間隔で皮下投与する。

用法及び用量に関連する使用上の注意
1.投与毎に注射する箇所を変えること。また、皮膚が敏感な部位、皮膚に異常がある部位、乾癬の部位には注射しないこと。(「適用上の注意」の項参照)
2.本剤による治療反応は、通常投与開始から16週以内に得られる。16週以内に治療反応が得られない場合は、本剤の治療計画の継続を慎重に再考すること。
引用:トレムフィア皮下注100mgシリンジ

トレムフィアは、自己注射可能な製剤ではないので、病院で注射してもらう必要があります。
間隔としては、初回・4週間後・その後は8週間ごととなっています。

16週間使用すれば、原則効果が現れるとされているので、効果が感じられない場合は、医師は継続するか、別の薬に変えるか選択を迫られることになります。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

トレムフィアの副作用

トレムフィアに報告されている主な副作用として、注射部位の紅斑・上気道感染(つまりは風邪)が認められました。

注射部位紅斑は、ある程度しかたがないですが、上気道感染はどうして起こるのでしょうか?
トレムフィアが活動を抑えるTh17は、なにも悪者というわけではありません。

通常、細菌やウイルスから身を守る働きをしています。
乾癬患者さんでは、それがどういうわけか、活性化しすぎてしまっているだけなのです。

なので、トレムフィアを使用すると、このTh17が全体的に抑制されてしまうことで、細菌やウイルスに対する抵抗性が弱くなってしまいます。
その結果、風邪といった感染症にかかりやすくなってしまいます。

トレムフィア使用中の方で、体調悪化や症状悪化、そのほか違和感を感じることがあれば、医師に相談するようにしてください。

トレムフィアで気を付けることは?

感染症に注意

副作用の項目でも説明しましたが、トレムフィア使用中は細菌やウイルスに対する抵抗性が弱くなっています。
今まで以上に感染症対策をするようにしてください。
手洗い・うがい・マスクをする・人混みを避けるなどです。

トレムフィアのジェネリック(GE)ってあるの?

まだ販売されていません。

トレムフィアの市販薬(OTC)ってあるの?

注射薬なので、ありません。

まとめ

トレムフィアは有効成分、グセルクマブのヒト型抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤です。
乾癬患者さんで過剰に発現されている、Th17(ヘルパーT細胞17)の分化・増殖・機能維持を手助けするサイトカインである、IL-23の働きを抑制することで、乾癬治療に用いられます。

使用に際しては、医師の指示をしっかり守って、使用するようにしてください。

関連する薬

マーデュオックス軟膏
ドボネックス軟膏
コセンティクス

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