統合失調症の治療薬ゼプリオン使用後に死亡例が報告された件

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ヤンセンファーマは4月4日、2013年11月に発売した統合失調症治療薬ゼプリオン水懸筋注(一般名:パリペリドンパルミチン酸エステル持効性懸濁注射液)の使用後に死亡した症例が17例報告されたとして、医師など医療従事者向け文書で「本剤の必要性を十分検討した上で、投与開始または継続の可否の判断を行ってください」との注意の呼びかけを始めた。
引用:ヤンセン 統合失調症薬ゼプリオン使用後に死亡17例 死因・リスク因子不明 注意呼びかけ

ゼプリオンとは

ゼプリオンとは、一般名がパリペリドンパルミチン酸エステルの統合失調症に対する治療薬です。

4週に1回筋肉注射で用いられ、その作用期間が長いことが特徴です。投与部位で活性体であるパリペリドンに変化し効果を発揮します。
このような長期間効力を発揮する薬剤は、飲み忘れ防止の観点から非常に有用であると言えます。

統合失調症の急性期症状の改善に効果があるとされ、2013年の1月にヤンセンファーマから発売されました。

活性体であるパリペリドンは、非定型抗精神病薬に分類されます。
非定型抗精神病薬は筋緊張が亢進したり、低下したりする錐体外路症状や高プロラクチン血症などの定形抗精神病薬でみられる副作用があまり生じないとされています。(このことに関しては、実は非定型と定型の副作用リスクはそう変わりがないのではないかという声が一部ではあります。)

今回報告された死亡例について

今回ゼプリオンを使用後に死亡したケースは、17例にもおよびます。これは、市販直後調査と呼ばれる売り出してからすぐの期間は集中的に調査しましょうという期間4.5か月の間に報告された件数です。ちなみに、その間に使用した患者は約1万人とのことです。

死亡例の続出を受けて、ゼプリオンが死亡の原因かどうかは断定はできないものの注意をしてくださいという旨の文書が医療従事者向けに出されました。
突然死に至るケースも報告されているので、一層の注意が必要だと言えます。

薬は発売後に調査が行われていくつれて、このように重大な副作用などが報告されることがあります。製薬会社には今後もしっかりと調査してほしいです。

使用している患者さんは、疑問点や不安点があるのであれば、主治医に質問してみることをお勧めします。自分の納得する医療を受けることが大事だと思います。

≪追記≫
2014年4月17日に厚生労働省からブルーレター(安全性情報)が発表されました。

死亡例を見てみると、他の抗精神薬と併用していた場合が多いことが分かります。

参考:ゼプリオン水懸筋注 25mg,50mg,75mg,100mg,150mg シリンジの使用中の死亡症例について

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