はじめに
シングリックスは帯状疱疹用のワクチンです。
2018年3月2日開催の薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会で審議される予定となっており、承認が下りれば年内をめどに販売開始される見込みです。
目次
シングリックスってどんな薬?
シングリックスってどうやって効くの?
シングリックスの用法・用量
シングリックスの副作用
シングリックスの注意点
まとめ
シングリックスってどんな薬?
シングリックスは帯状疱疹を予防するためのワクチンです。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で生じる病気です。
子供のころに水疱瘡にかかった方は、そのウイルスがまだ体内に残っており、年齢を重ねてき免疫が落ち始めたころに、再度活性化して帯状疱疹として悪さをします。
普通は生涯で1回のみ帯状疱疹を発症します。免疫が極端に落ちるなどすると再発する方もいらっしゃいます。
なんだ、1回なら別にワクチンなんかで予防しなくてもいいじゃないか。と思われるかもしれません。
ですが、帯状疱疹の厄介な点は、合併症や後遺症を引き起こすことがある点です。
合併症として、発熱や頭痛。
顔に生じてしまった場合は、角膜炎・結膜炎といった目の合併症が生じる可能性があります。
後遺症として、帯状疱疹後神経痛があります。
ウイルスが活発に活動しているときにも、もちろん炎症症状が生じ、ぴりぴりとした痛みがでてくるのですが、ウイルスの活動が落ち着いたのち、神経が損傷してしまったことで、そのぴりぴりとした痛みが続く場合があります。
特に、抗ウイルス薬の投与が遅れた場合は、この後遺症が生じてしまうケースが多いです。
合併症や後遺症に悩まされている方が比較的多いので、ワクチンで発症を予防するというのは、患者さんの利益になるかなと考えます。
シングリックスってどうやって効くの?
シングリックスには、アジュバントが追加された遺伝子組み換え型のサブユニットを含んだワクチン製剤となっています。
詳細説明すると、大きく二つの成分がワクチン製剤には入っています。
一つは、ターゲットとなる抗原、もう一つが免疫機能を活性化させるアジュバントです。
ワクチンを接種すると、どうしてその病気にかかりにくくなるのでしょうか。
そのポイントは、免疫にあります。
人含め動物には、一度入ってきた病原菌やウイルスを記憶して、次に同じやつがきたらすぐに殺す準備を整える機能があります。
この仕組みを利用して、病原体そのものではなく、病原体とわかりうる最低限の物質(抗原という)を体内に入れることにより、病気にかかることなく、その病原体に対する免疫を獲得するのがワクチンです。
そして、抗原を入れるだけだと、免疫機能の活性化が弱く、十分免疫を獲得できない可能性があるので、人工的に敵がきたぞ!とアラートを焚きつける役がアジュバントとなります。
シングリックスの用法・用量
添付文書公開され次第更新します。
シングリックスの副作用
添付文書公開され次第更新します。
シングリックスの注意点
添付文書公開され次第更新します。
まとめ
添付文書公開され次第更新します。
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