血液透析は、腎機能の低下により、体の老廃物をうまく処理することが出来なくなった際に用いる治療です。どういった原因があるのかを説明したいと思います。
そもそも血液透析って何?
人工透析というのは、本来腎臓が行っていた老廃物の処理を、機械などを用いて行う治療のことを言います。血液透析は人工透析の手段の一つです。
一度血液を外に出して特殊な機械で血液中の老廃物を取り除き、その血液を再び体内に戻します。基本的には、週に3回通院する必要があります。また1回にかかる時間は5時間程度とされています。
血液透析をしなきゃいけなくなる原因
血液透析を行わなくてはいけない状態は、腎機能の能力を示す血中クレアチニンが5~7mg/dlとなってしまったときとされています。ちなみに正常値は0.5~1.2mg/dl程度です。本来クレアチニンは尿中に排泄されるのですが、腎障害が生じていると排泄されずに血中に留まってしまいます。そのため、腎機能の能力を表す指標として用いられます。
血液透析を導入する原因は以下のような病気があります。
- 糖尿病性腎症
- 慢性糸球体腎炎
- 腎硬化症
なかでも、糖尿病による場合が近年急増しています。糖尿病の3大合併症として、網膜症・神経障害・腎障害があるので、糖尿病性腎症による透析患者の増加は糖尿病患者の増加を反映している結果だと考えられます。(参考:糖尿病ってどんな病気?合併症って何?)
糖尿病は日々の生活習慣が影響する病気ですので、生活を見直して糖尿病にならないような生活習慣を身に着けたいものです。
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