はじめに
アレグラは、アレルギー性鼻炎(花粉症含む)、蕁麻疹、皮膚のそう痒に用いられる薬です。
アレルギー反応を抑える作用をもちます。
日本では、普通錠剤・OD錠・ドライシロップが販売されています。
今回は、アレグラについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
アレグラってどんな薬?
アレグラってどうやって効くの?
アレグラの用法・用量
アレグラの副作用
アレグラの注意点
まとめ
アレグラってどんな薬?
アレグラは、有効成分フェキソフェナジンの抗アレルギー作用をもつ薬です。
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎・乾燥肌などによる皮膚のそう痒感で用いられます。
日本では、アレグラ錠30mgが2007年1月に、アレグラ錠60mgが2000年11月に、アレグラOD錠60mgが2011年7月に、アレグラドライシロップが2015年1月に販売開始されました。
効能又は効果
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒
引用:アレグラ インタビューフォーム
アレグラってどうやって効くの?
アレグラの有効成分、フェキソフェナジンはヒスタミンH1受容体をブロックすることで効果を発揮します。
ヒスタミンは生体内における伝達物質の一つで、アレルギー反応にも関与しています。
アレルギー反応のなかでも、花粉症などのI型アレルギーは、花粉をはじめとするアレルゲン(抗原)とIgE抗体が反応することで生じます。
その結果、肥満細胞を活性化させ、ヒスタミンをはじめとするアレルギーを誘発する物質を放出します。
ヒスタミンは、血管拡張作用をもつため、くしゃみや鼻水が生じ、アレルギー症状がでます。
もともとアレルギー反応は、細菌やウイルスなどの敵に対して生じることで、敵を外部に追い出す役目をはたすので、とてもだいじな反応です。
ですが、花粉など無害なものに過剰に反応することで、問題となります。
アレグラをはじめとするヒスタミンH1受容体をブロックする薬は、ヒスタミンによる血管拡張作用を抑制することで、くしゃみや鼻水、目のかゆみを抑えることができます。
アレグラの用法・用量
アレグラ錠30mg・アレグラ錠60mg・アレグラ OD 錠60mg
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg を1日2回経口投与する。
通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg を1日2回、
12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg を1日2回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。アレグラドライシロップ5%:
<成人>
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg(ドライシロップとして1.2g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
<小児>
通常、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg(ドライシロップとして1.2g)、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
通常、2歳以上7歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)、6ヵ月以上2歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回15mg(ドライシロップとして0.3g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。
引用:アレグラ インタビューフォーム
アレグラは、通常成人は1回60mg分を1日2回服用します。
朝食後・夕食後か朝食後・就寝前が多いかと思います。
小児の場合は、年齢に応じて決められた量を服用します。
成人・小児ともに、症状によって量を変化させるので、医師の指示に従ってください。
また。アレグラOD錠については、口腔内から吸収されるわけではないので、溶けた液を唾液か水で流し込むようにしましょう。
アレグラの副作用
主な副作用として、頭痛・眠気・吐き気が生じる可能性があります。
眠気をはじめとする中枢神経系の副作用は、ヒスタミンH1受容体が中枢にも存在し、覚醒に関与しているためです。
それもブロックされてしまうことで、眠気が生じる可能性があります。
アレグラの注意点
副作用として、眠気がでることがあるので、自動車運転や高所作業は気をつけるようにしましょう。
まとめ
アレグラは、抗アレルギー作用をもつフェキソフェナジンを有効成分とする薬です。
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒に用いられます。
使用に際しては、医師の指示どおりに服用するようにしてください。
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