糖尿病性ケトアシドーシスとは??

糖尿病性ケトアシドーシスは、糖尿病(主に1型糖尿病)の患者がなりうる病態の一つです。
血液が酸性状態になり、多尿・嘔吐が初期症状として現れ、進行すると昏睡・死に至ることもありうる病気です。

今回は、何故糖尿病性ケトアシドーシスが起こるのかについて書いていこうと思います。

糖尿病性ケトアシドーシスはどうして起こる?

主にⅠ型糖尿病で起こるこの病態ですが、何故起こるのでしょう。

Ⅰ型糖尿病では、インスリンが正常に作られない状態のため、ブドウ糖の肝臓や筋肉への吸収がスムーズにいきません。
エネルギー源としてブドウ糖が使えない場合、脂肪酸がエネルギー源として用いられるのですが、この脂肪酸の一部が最終的にケトン体と呼ばれる物質に変化します。
このケトン体は酸性の物質で、これが原因で血液が酸性に傾いてしまいます。

Ⅰ型糖尿病の患者は、日ごろからインスリンの注射を行っていることがほとんどですが、風邪をひいてしまったときなど、インスリンの注射をやめてしまったときに、インスリンが絶対的に欠乏してしまい、糖尿病性ケトアシドーシスが生じてしまいます。

インスリン注射を行っている人は、風邪の日でも自己判断で注射をやめないようにしましょう!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る