生活習慣病というのは、日々の生活習慣が大きく影響する病の総称を指します。
つまりは、日々の生活習慣を改善することにより、病気になりにくくできるということです。
今回はそんな生活習慣病について、解説していきます。
生活習慣病とは
生活習慣病とは、その名前の通り日々の生活習慣(喫煙・飲酒・睡眠・運動等)が大きく影響する病のことを言います。
一般的には、以下の5つの病気のことを指します。
- 糖尿病
- 心臓病
- 脂質異常症
- 脳卒中
- 高血圧
それぞれの病気について、どうして生活習慣と結びついているのかについて解説していきます。
糖尿病
糖尿病のなかでもⅡ型糖尿病が、生活習慣と大きく関わっているとされています。
Ⅱ型糖尿病は、血糖値を下げる働きをする「インスリン」の分泌量が減ったり、作用が効きづらくなったりすることで、なかなか血糖値が下がらなくなってしまい、様々な器官で障害が生じてくる病です。
主に日々の食事や運動不足が原因で、引き起こると考えられています。
また、糖尿病が引き起こす3大合併症として、
- 神経障害
- 網膜症
- 腎症
があります。
どれも、生活の質を著しく低下させる病気なので、血糖値が高いだけでしょ。とないがしろにするのではなくて、早急に治療を開始しなければ取り返しのつかない事態を招いてしまうと言えます。
心臓病
生活習慣が引き起こす心臓病は、動脈硬化により心臓を動かすのに必要な十分な血液が供給されなくなってしまうことが多いです。
高血圧、喫煙、脂質異常症、高血糖が危険因子とされていて、どれも日々の食生活を改善することで改善できます。
日々の食生活で意識することは、塩分が多くないか、食事のバランスは取れているのか(コレステロールや炭水化物過多ではないか、野菜は摂取できているか)などでしょう。
脂質異常症
脂質異常症は、高LDLコレステロール血症・低HDLコレステロール血症・高トリグリセライド血症に分類されます。
遺伝的な要因もありますが、日々の生活習慣もその病気に大きく影響を与えるとされています。
特に、過食・高脂肪食・運動不足により発症すると考えられています。
脂質異常症の状態が続くと、動脈に余分なコレステロールがたまってしまい、いわゆる動脈硬化を引き起こしてしまい、心臓病や脳卒中、腎障害を併発するとされています。
なかなか、脂質異常だけの段階だと自覚症状もなく、ないがしろにしてしまいがちですが、適切に治療・改善していかないと、後々重大な疾患へとつながってしまいます。
脳卒中
脳卒中は、脳の血管が詰まったり、破れてしまったりすることで、脳に栄養が適切に送れなくなってしまう状態のことを指します。
予兆として、ろれつが回らない、マヒが生じるなどの症状があります。
高血圧が脳卒中の危険因子として考えられているので、血圧を適切に保つことを心がけましょう。
高血圧
高血圧は、血液が血管をとおるときに生じる圧力が高い状態のことを言います。
高血圧の基準として、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上のどちらかの状態もしくはその両方のときに、高血圧と診断されます。
高血圧の状態だけでは、自覚症状もそれほどありませんが、そのまま放置していると、脳卒中や心臓病を引き起こすとされていて、「サイレント・キラー」と呼ばれています。
高血圧になってしまう原因としては、食塩の多い食事・過食・運動不足などがあげられています。
血圧の測定は家庭でも手軽に行うことが出来るので、日々の血圧をチェックすることも大事といえます。
まとめ
以前紹介したメタボリックシンドロームが、生活習慣が乱れているという指標となりうるので、定期的に腹囲や血圧などをチェックすると良いでしょう。
生活習慣病は、一つかかると他の疾患にも関連していくので、どれにもかからないようにすることが大事であると言えます。
少しずつ生活習慣を改善することで、後々の健康を支えることになるので、少しずつ改善していきましょう!
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