はじめに
にきびの治療薬として用いられるエピデュオゲル。
日本では、2016年11月に販売が開始されました。
エピデュオゲルはアダパレンと過酸化ベンゾイルの2つの成分が配合されている薬です。
今回はエピデュオゲルの効果効能、副作用や注意点について紹介していきたいと思います。
目次
エピデュオゲルってどんな薬?
エピデュオゲルってどうやって効くの?
エピデュオゲルの用法・用量
エピデュオゲルの副作用
エピデュオゲルの注意点
まとめ
エピデュオゲルってどんな薬?
エピデュオゲルは、尋常性ざ瘡に効果がある塗り薬です。
いわゆるにきびとか吹き出物の治療薬となります。
アダパレンと過酸化ベンゾイルの2つの有効成分が配合されている薬です。
効能又は効果
尋常性ざ瘡効能又は効果に関連する使用上の注意
1.本剤は顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用すること。
2.顔面以外の部位(胸部、背部等)における有効性・安全性は確立していない。
3.結節及び嚢腫には、他の適切な処置を行うこと。
引用:エピデュオゲル 添付文書
エピデュオゲルはニキビの治療薬ですが、顔にきびにのみ使用する薬です。
背中にきびやおしりにきびには、基本的には使用しません。
結節及び嚢腫のにきびは、皮膚の炎症が激しいので、その炎症を鎮める治療が必要となります。
エピデュオゲルには、炎症を鎮める効果がないので、他の薬を使用する必要があります。
エピデュオゲルってどうやって効くの?
エピデュオゲルには有効成分が2つはいっているので、それぞれの作用について説明します。
アダパレン
アダパレンはナフトエ酸誘導体であり、レチノイド様作用を示します。
つまり、細胞核内に存在するレチノイン酸受容体に結合することで、遺伝子の転写を活性化することで、表皮の角化細胞が減少し、皮疹が減少すると考えられています。
過酸化ベンゾイル
過酸化ベンゾイルは、活性酸素を放出することで、強力な酸化作用を有しており、細菌の膜やDNAなどを直接攻撃することで、ニキビの原因となるアクネ菌などを殺す作用をもっています。
また、角質を溶かす作用と角質を剥離させる効果も有しているので、にきび周辺の皮膚を正常化させる効果もあわせもっています。
エピデュオゲルの用法・用量
〔用法・用量〕
1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。〈用法・用量に関連する使用上の注意〉
(1)夕方から就寝前に使用すること。
(2)治療開始3ヵ月以内に症状の改善が認められない場
合には使用を中止すること。
(3)症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は、
塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないこと。
引用:エピデュオゲル 添付文書
エピデュオゲルは1日1回洗顔後に塗布する薬です。
洗顔後といっても朝の洗顔後ではなく、夕方から就寝前の洗顔後になります。お風呂上がりに使用される方が多いです。
治療開始してから3ヶ月以内には効果がでてくるはずなので、それでも効果がでない場合は別の薬に変更する可能性があります。
エピデュオゲルの副作用
副作用として主に報告されているのは、皮膚刺激・皮膚疼痛・アレルギー性皮膚炎です。
過酸化ベンゾイルの放出する活性酸素が正常な皮膚細胞にも少しダメージを与えるため、皮膚の刺激・疼痛症状がでてくるようです。
その他、気になる症状がでるようであれば、医師に相談するようにしましょう。
エピデュオゲルの注意点
使用に際して
刺激感が強いので、使用中は皮膚の様子を注意してみておきましょう。
悪化があれば、使用中止して医師に相談するようにしてください。
紫外線はNG
使用中は、直射日光・日焼けサロンの光といった紫外線を多く含む光を避けるようにしましょう。
皮膚の刺激が強くなり、症状悪化する可能性があります。
使用してはいけない方
エピデュオゲルには、使用してはいけない方が設定されています。
まず、過去に使用してアレルギー反応、蕁麻疹、アナフィラキシーショックといった過敏症状を起こした方。
次に、妊婦又は妊娠している可能性がある方にも使うことができません。
というのも、有効成分の一つアダパレンを経口投与した際に、催奇形性が報告されているためです。
※塗り薬で催奇形性の報告は、現在のところありませんが念のためといったところです。
また、授乳中の方に使用する場合は授乳をさけるようにしましょう。
母乳にアダパレンが移行することが報告されているためです。
まとめ
エピデュオゲルは、顔に発生するにきびの治療薬として用いられる薬です。
有効成分はアダパレンと過酸化ベンゾイルであり、にきびの原因となるアクネ菌を殺す作用とともに、角化した皮膚を正常に戻す働きを通して、にきびの治療を行います。
使用は、1日1回洗顔後で、夕方から就寝前の時間帯に使用します。
お風呂上がりに使用される方が多いです。
副作用として、皮膚の刺激感、疼痛感が生じることがあります。
症状悪化するようであれば、使用中止して、医師に相談するようにしましょう。
効果は3ヶ月以内にあらわれてきます。
長めに使用することが大事な薬なので、用法用量通り忘れずに使用するようにしましょう。
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