はじめに
フロモックスは、セフェム系に属する抗生物質の薬です。
有効成分は、セフカペンピボキシルです。
歯の治療や膀胱炎、中耳炎などの細菌感染症で用いられます。
今回は、フロモックスの効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
フロモックスってどんな薬?
フロモックスってどうやって効くの?
フロモックスの用法・用量
フロモックスの副作用
フロモックスの注意点
まとめ
フロモックスってどんな薬?
フロモックスはセフェム系に属する抗生物質です。
抗生物質は、細菌を殺す作用をもつ薬の総称です。
有効成分は、セフカペンピボキシルです。
日本では、1997年6月に日本では販売開始されました。
効能・効果
<適応菌種>
セフカペンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,淋菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,ペプトストレプトコッカス属,バクテロイデス属,プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く),アクネ菌<適応症>
○ 表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎,慢性膿皮症
○ 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,乳腺炎,肛門周囲膿瘍
○ 咽頭・喉頭炎,扁桃炎(扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍を含む),急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染
○ 膀胱炎,腎盂腎炎
○ 尿道炎,子宮頸管炎
○ 胆嚢炎,胆管炎
○ バルトリン腺炎,子宮内感染,子宮付属器炎
○ 涙嚢炎,麦粒腫,瞼板腺炎
○ 外耳炎,中耳炎,副鼻腔炎
○ 歯周組織炎,歯冠周囲炎,顎炎
引用:フロモックス錠 添付文書
フロモックスは、様々な細菌による感染症に用いられます。
フロモックスってどうやって効くの?
フロモックスの有効成分セフカペンピボキシルは、セフェム系に属する抗生物質です。
細かい分類では、第三世代セフェム系に属します。
セフェム系抗生物質は、細菌の細胞の周りを取り囲む壁(細胞壁)を作らせなくするすることで、殺菌的に細菌に作用します。
具体的には、細胞壁の合成に関わっているペニシリン結合タンパク質(PBP)に結合し、その働きを抑え、細胞壁を合成できないようにします。
フロモックスの用法・用量
用法・用量
通常,成人にはセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として1回100mg(力価)を1日3回食後経口投与する。
なお,年齢及び症状に応じて適宜増減するが,難治性又は効果不十分と思われる症例には1回150mg(力価)を1日3回食後経口投与する。用法・用量に関連する使用上の注意
本剤の使用にあたっては,耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
引用:フロモックス錠 添付文書
フロモックスは、1回100mgを1日3回毎食後に服用するのが基本的な使い方です。
症状や年齢に応じて、回数や量を調節して用いられます。
フロモックスの副作用
報告されている主な副作用は、発疹・蕁麻疹・そう痒感といった過敏症状、下痢や胃痛といった消化器症状などがあります。
そのほかにも副作用が幅広くあるので、使用していて、違和感や症状悪化あれば医師に相談するようにしましょう。
フロモックスの注意点
抗生物質の使用で問題となるのは、耐性菌の出現です。
耐性菌とは、抗生物質に対する耐性機能を獲得することで、抗生物質がきかなくなる菌のことを指します。
自己判断での服用中止などで、細菌を完璧に殺しきれないと、耐性菌が出現する可能性が上がります。
そのため、医師から処方された日数分はしっかり飲みきるようにしてください。
まとめ
フロモックスは、第三世代セフェム系の抗生物質に属する、セフカペンピボキシルを有効成分とする薬です。
様々な細菌感染による病気に用いられます。
歯の治療による感染防止、膀胱炎、皮膚感染疾患などに用いられます。
使用に際しては、医師の指示どおりに服用して、耐性菌出現をさけるためにも、処方された日数はしっかりのみきるようにしましょう。
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