ジェネリック医薬品ってどんな薬?

最近調剤薬局でジェネリック医薬品を勧められる機会が多くなってきたのではないかと思います。ジェネリック医薬品ってなんだかよく分からない人向けに説明したいと思います。

ジェネリック医薬品とは?

ジェネリック医薬品は、後発医薬品とも呼ばれます
。新しい有効成分を含む最初に販売される医薬品は、先発医薬品と呼ばれ、特許により保護されています。

特許期間中は、その成分について独占して販売することが出来ますが、一定期間経過し特許が切れると、同等の成分を含んだ医薬品を別のメーカーが販売することが出来るようになります。
この薬を後発医薬品・ジェネリック医薬品とよびます。

後発医薬品は、先発医薬品と同等の効果・効能を発揮するかどうかを試験された後に販売されます。
では、完全に先発医薬品と同じかと言われると、実は違います。

薬効を発揮する化合物が同じ量含まれているという点においては同じです。
また、とけるスピードもだいたい同じであろうと確認されています。
ですが、たとえば溶けやすくしたり、周囲をコーティングしたりする部分(添加物)に関しては異なることがあります。
この違いが、先発医薬品を服用していたころには発生しなかった副作用の発現につながる可能性も0ではありません。

ジェネリック医薬品推進の背景

ジェネリック医薬品を推進しようという流れが国主導で行われています。
というのも、ジェネリック医薬品は先発医薬品と比較すると価格が安いです。そのため、医療費削減に大きな効果があると考えられています。高齢化社会に伴い、医療費はどんどん膨れ上がっているので、どうにかして歯止めをかけたいというのが、国の切実な悩みなのでしょう。

後発医薬品の数量シェアは56.2%(平成27年9月薬価調査の集計値)となっており、近年爆発的に増えてきています。

まとめ

ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れた後に販売される医薬品で、先発医薬品と同等の効果・効能を持っているとされている医薬品です。価格が先発医薬品と比べて安いので、医療費の削減につながると注目され、国主導で推進する動きがあります。

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