リビングウィル(Living Will)は、自分の命が回復の見込みがない場合、延命措置等の医療行為を控えてもらえるようにする旨を記した文書を指します。
現在の医療技術(人工呼吸器や点滴など)をもってすれば、自発的な呼吸などがなくても生き延びさせることが可能になってしまいます。
こうした医療機器は一度付けられてしまうと、原則外されることはありません。というのも、意図的に外してしまうと医師が殺人や業務上過失致死に問われてしまう可能性があるので、外したがらないためです。
こういったいわゆる植物人間の状態になってしまい、家族を始め親戚に迷惑をあまりかけたくないと思う人が、明確に延命治療がいらないと伝える文書がリビングウィルです。
こうした「尊厳死」とも言われる死に方を希望する考え方は、広まりつつあります。
ただ、リビングウィルの内容をどこまで尊重するかは、医師の判断によるところが未だ大きいのが現状です。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。