はじめに
ロルカムは有効成分ロルノキシカムの非ステロイド性消炎・鎮痛剤(NSAIDs)です。
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎の痛みどめとして用いられます。
また、手術後、外傷後及び抜歯後の消炎・鎮痛にも用いられます。
今回は、ロルカムの効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
ロルカムってどんな薬?
ロルカムって何の病気に使えるの?
ロルカムってどうやって効くの?
ロルカムの一般的な使う量と回数
ロルカムの副作用
ロルカムで気を付けることは?
ロルカムのジェネリック(GE)ってあるの?
ロルカムの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する薬
ロルカムってどんな薬?
ロルカムは有効成分ロルノキシカムの痛みどめ薬です。
非ステロイド性消炎・鎮痛剤、いわゆるNSAIDsに分類される薬です。
関節リウマチをはじめとする整形領域の痛みや、手術後、外傷後及び抜歯後の消炎・鎮痛に用いられます。
日本では、2001年2月に販売開始されました。
効能又は効果
○下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎
○手術後、外傷後及び抜歯後の消炎・鎮痛
引用:ロルカム 添付文書
ロルカムって何の病気に使えるの?
ロルカムは整形領域の痛みどめ、手術後・外傷後・抜歯の炎症を鎮め、痛みを鎮める目的で用いられます。
関節リウマチ
関節リウマチは、本来ウイルスや細菌といった敵を排除する目的で働く【免疫】が、自分の関節を敵と認識して攻撃してしまうことで生じる病気です。
その結果、炎症と痛みが生じ、炎症を続くことで、関節が破壊され、正常な動きが出来なくなる、また、関節の変形につながる病気です。
ロルカムってどうやって効くの?
ロルカムは、非ステロイド性消炎・鎮痛剤(NSAIDs)に分類される薬です。
NSAIDsは、COX(シクロオキシゲナーゼ)という酵素の働きを抑えることにより、痛み・炎症を引き起こす生体内物質であるプロスタグランジンの合成を抑制することで、消炎・鎮痛効果をもたらします。
ロルカムの一般的な使う量と回数
用法及び用量
○下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎通常、成人にはロルノキシカムとして1回4mgを1日3回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日18mgを限度とする。
○手術後、外傷後及び抜歯後の消炎・鎮痛
通常、成人にはロルノキシカムとして1回8mgを頓用する。ただし、1回量は8mgまで、1日量は24mgまで、投与期間は3日までを限度とする。また、空腹時の投与は避けることが望ましい。
用法及び用量に関連する使用上の注意
手術後、外傷後及び抜歯後の消炎・鎮痛に用いる場合、1回8mg、1日24mg及び3日間を超えて、投与された経験はなく、安全性は確立されていないので、用法・用量を遵守すること。
引用:ロルカム 添付文書
ロルカムは、目的によって量を調節する薬です。
基本的に食後に服用します。
NSAIDsには、胃腸障害の副作用があるため、空腹時の服用でその副作用が強く出やすいためです。
ロルカムの副作用
ロルカムの主な副作用として、腹痛・腹部不快感・吐き気などの消化器症状、肝機能障害、発疹があります。
NSAIDsは、胃腸に負担がかかるため、可能な限り食後に服用することをおすすめします。
服用していて、症状悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしてください。
ロルカムで気を付けることは?
胃腸障害に注意
胃腸障害の副作用があります。
腹痛・胃痛・気持ち悪さが続くようであれば、医師の診察を受けるようにしてください。
併用に注意したい薬あり
ロルカムには、一緒に服用するのに注意が必要な薬があります。
おくすり手帳を活用するなどして、服用している薬は適切に管理し、医師や薬剤師に適宜確認してもらうようにしてください。
アスピリン喘息の方には禁忌
NSAIDsを服用して過去喘息発作が生じたことがある場合は、ロルカムを使用できません。
再び発作が生じる可能性があるためです。
病気によっては使用できない
現在罹患中の病気によっては、使用することができないケースがあります。
医師の診察時に、現在罹患している病気は正確に申し伝えるようにしてください。
ロルカムのジェネリック(GE)ってあるの?
ロルカムの有効成分ロルノキシカムを含んだジェネリックは、今のところ販売されていません。
ロルカムの市販薬(OTC)ってあるの?
ロルカムの有効成分ロルノキシカムを含んだOTCは現在のところ販売されていないようです。
同じNSAIDsで有名な消炎鎮痛薬として、ロキソニンSがあります。
まとめ
ロルカムは有効成分ロルノキシカムのNSAIDs(非ステロイド性消炎・鎮痛剤)です。
関節リウマチといった整形領域の痛みどめとして、手術後・外傷後・抜歯後の消炎鎮痛剤として用いられます。
使用に際しては、医師の指示に従って使うようにしてください。
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