
はじめに
ベギンクリームは、角化症の治療薬として用いられる薬です。
配合されている尿素の量によって、10%のものと20%のものが、販売されています。
今回は、ベギンクリームの効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
ベギンクリームってどんな薬?
ベギンクリームってどうやって効くの?
ベギンクリームの用法・用量
ベギンクリームの副作用
ベギンクリームの注意点
まとめ
ベギンクリームってどんな薬?
ベギンクリームは、角化症の治療薬として用いられます。
角化症とは、皮膚を構成する細胞のうち、最も外側を構成している角質層が肥大・増殖することにより生じる病気です。
原因により、非遺伝性角化症、遺伝性角化症、毛包性角化症、黒色表皮腫などに分けられます。
日本では、ベギンクリーム10%、20%ともに、1999年10月に販売が開始されました。
効能又は効果
魚鱗癬、老人性乾皮症、アトピー皮膚、進行性指掌角皮症(主婦湿疹の乾燥型)、足蹠部皸裂性皮膚炎、掌蹠角化症、毛孔性苔癬
引用:ベギンクリーム10% 添付文書
ベギンクリームってどうやって効くの?
ベギンクリームの有効成分である尿素は質に水分を保持させる効果と角質を溶かす作用を有します。
角化症患者では、皮膚の水分保持機能がうまく働いていないので、それを補う働きをするのと、皮膚が剥離してふけみたいに落ちてしまう病気の皮膚の剥がれおちを抑える働きを有します。
ベギンクリームの用法・用量
用法及び用量
〔ベギンクリーム 10%〕
1 日 2~3 回、患部を清浄にしたのち塗布し、よくすり込む。
なお、症状により適宜増減する。
〔ベギンクリーム 20%〕
1 日 1~数回、患部に塗擦する。
引用:ベギンクリーム インタビューフォーム
ベギンクリームはともに1日に数回使用する薬です。
10%のほうは【よくすり込む】とありますが、20%のほうもそのようにして使ってもよいです。
ベギンクリームの副作用
主な副作用として、使用部位の疼痛や熱感・掻痒感といった刺激症状などがあります。
そのほか、過敏症状や皮膚の違和感を感じることがあるので、症状悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしましょう。
ベギンクリームの注意点
尿素クリームは市販されているレベルなので、比較的安全に用いることができます。
目粘膜などの粘膜部位には使用することができません。
また、塗布部位が潰瘍、びらん、傷の場合は直接塗擦をさけることとされています。
まとめ
ベギンクリームは、尿素を有効成分とする、角化症を改善するクリーム剤です。
1日に数回患部に塗布します。
使用に際しては、医師の指示通りに使用するようにしましょう。
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