【テクフィデラ(フマル酸ジメチル)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

テクフィデラは、多発性硬化症の再発予防および身体的障害の進行抑制の目的で使われます。

今回は、テクフィデラの効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

テクフィデラってどんな薬?
テクフィデラってどうやって効くの?
テクフィデラの用法・用量
テクフィデラの副作用
テクフィデラの注意点
まとめ

テクフィデラってどんな薬?

テクフィデラは、有効成分フマル酸ジメチルで、多発性硬化症の再発予防、身体的障害の進行抑制の効果があります。
日本では、2017年2月に販売開始されました。

効能又は効果
多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制

効能又は効果に関連する使用上の注意
進行型多発性硬化症に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
引用:テクフィデラ 添付文書

多発性硬化症とは?

多発性硬化症は、中枢神経の異常により生じる病気です。
具体的には、神経の線を保護している髄鞘と呼ばれる組織が壊れてしまい、神経の線がむき出しになってしまうことで、うまいこと神経伝達できなくなってしまい、様々な悪影響が生じます。

障害された神経によって、悪影響の出方はことなり、たとえば視神経が障害されれば視力低下・視野欠損、脳幹部が障害されれば眼振(目が揺れる)・しゃべりにくくなるといった症状がでます。

テクフィデラってどうやって効くの?

テクフィデラの有効成分、フマル酸ジメチルは、体内に取り込まれた後に、フマル酸モノメチルに変化します。
フマル酸モノメチルは、Nrf転写経路を活性化することで、酸化・炎症反応・生体異物ストレスを軽減する効果を発揮します。
平たく言えば、神経を障害する物質から保護する働きを有します。

テクフィデラの用法・用量

用法及び用量
通常、成人にはフマル酸ジメチルとして1回120mg1日2回から投与を開始し、1週間後に1回240mg1日2回に増量する。なお、いずれの場合も朝・夕食後に経口投与する。

用法及び用量に関連する使用上の注意
本剤の主な副作用である潮紅、消化器系副作用等が認められた場合には、患者の状態を慎重に観察しながら1ヵ月程度の期間1回120mg1日2回投与に減量することができる。
なお、1回240mg1日2回投与への再増量に対して忍容性が認められない場合は、本剤の投与を中止すること。
引用:テクフィデラ 添付文書

1日2回朝・夕食後に服用する薬となっています。
最初は、1回120mgからスタートし、1週間服用して、問題なければ、1回240mgに増量します。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

テクフィデラの副作用

主な副作用として報告されているのは、潮紅・下痢・腹痛・悪心・ほてり・そう痒症などです。
その他、症状悪化や違和感を感じるようであれば、医師に相談するようにしましょう。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

テクフィデラの注意点

腎機能・肝機能・リンパ球数異常などが生じる場合があるので、服用中は定期的に検査を行う必要があります。

まとめ

テクフィデラは、多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制に用いる薬です。
多発性硬化症とは、神経の線を保護している髄鞘が何らかの理由で壊れてしまうことにより、神経伝達がうまくいかなくなってしまう病気です。

テクフィデラの有効成分、フマル酸ジメチルは体内で変化した後に、Nrf転写経路を活性化することで、酸化・炎症反応・生体異物ストレスを軽減する効果を発揮します。

服用に際しては、医師の指示どおり服用するようにしてください。

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