心臓は脳からの命令がなくても動くことが出来ることをご存じですか?この不思議の理由について説明していきます!
心臓の自動能
体のほとんどの器官は、脳や脊髄からの命令なくしては動くことが出来ません。ですが、心臓は特殊で脳や脊髄からの命令がなくても動くことが出来ます。この能力を自動能と呼びます。なので、動物の解剖等で心臓を摘出しても心臓はある程度は動き続けます。
この自動能を可能にしているのは、特殊心筋と呼ばれる筋肉です。特殊心筋は、洞房結節・房室結節・ヒス束・左右脚・プルキンエ線維で構成されています。特に重要な役割を果たしているのは洞房結節で、ここで生じた一定のリズム刺激が特殊心筋を伝わって、心臓全体に広がります。洞房結節は右心房(心臓の右の上側)に存在しています。
もちろん速さをコントロールするために、脳からの命令を伝える交感神経や副交感神経も分布しているのですが、これらがなくても心臓が動き続けるというのは面白い現象ですね。心臓は体全体へ酸素や栄養を血液にのせて送り出す大事な器官ですので、勝手に動けるように進化したのかもしれません。
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