はじめに
ロキソニンテープは、有効成分ロキソプロフェンナトリウムを含んだ、テープの痛み止めです。筋肉や関節などの痛みに効果を発揮します。
今回は、ロキソニンテープについて、効果効能、副作用や注意点について、紹介していきます。
目次
ロキソニンテープってどんな薬?
ロキソニンテープってどうやって効くの?
ロキソニンテープの用法・用量
ロキソニンテープの副作用
ロキソニンテープの注意点
ロキソニンテープってどんな薬?
ロキソニンテープは、有効成分がロキソプロフェンナトリウムの痛み止めテープです。
2008年7月に日本で販売が開始されました。
効能又は効果
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
引用:ロキソニンテープ 添付文書
筋肉痛や関節症、外傷による疼痛にも効果を発揮します。
ロキソニンテープってどうやって効くの?
そもそも痛みというのは、何が原因で起こるのでしょうか?
いくつか種類がありますが、主なのは物理的な刺激と痛み・炎症物質の神経刺激です。
ロキソプロフェンナトリウムは特に、後者の痛み・炎症物質の神経刺激に対して効果を発揮します。
ロキソプロフェンナトリウムは、シクロオキシゲナーゼ(COX)と呼ばれる酵素を阻害する効果を持ちます。
シクロオキシゲナーゼは、痛み・炎症物質を生み出す酵素として知られています。
アラキドン酸という物質をプロスタノイドに変換します。
プロスタノイドには、プロスタグランジンやトロンボキサンといった炎症・痛みを誘発物質があります。
つまり、シクロオキシゲナーゼを阻害することで、そういった炎症・痛み物質が生成されるのをぎ、痛みの誘発を抑えるといった流れです。
ロキソニンテープの用法・用量
用法及び用量
1日1回、患部に貼付する。
引用:ロキソニンテープ 添付文書
ロキソニンテープは1日1回、患部に貼る薬です。
お風呂上がりに使用するとよいでしょう。
そのときに、よく水気をとってから使用するようにしましょう。
水気がのこっているとかぶれの原因となるので。
また、人によっては、長時間貼っているとかぶれる人もいるので、一定時間貼ったら剥がすといった調節をしてもよいと思います。
そのほか、医師から指示があれば、それに従うようにしましょう。
ロキソニンテープの副作用
ロキソニンテープの副作用として、そう痒感や紅斑・皮膚炎といった皮膚の症状や、胃部不快感といった消化器症状があります。
貼った箇所がかぶれたりするのは、ありえそうですが、皮膚障害??って思いますよね。
ロキソニンを始めとするNSAIDsの一部が、胃を始めとする消化器症状を引き起こす理由はこちらをご確認ください。⇛鎮痛薬のロキソニンを飲むと、お腹・胃が痛くなることがあるのはなぜ?
確かに外用薬は、貼付部位周辺に特に痛み止め効果を発揮しますが、吸収されたロキソプロフェンの一部は血液にのって全身にめぐります。
その結果、貼った箇所から離れた、胃・腸に対しても副作用を生じる可能性があります。
もちろん、飲み薬のロキソニンを服用するよりかは、胃・腸に対する副作用の頻度は低いです。
ロキソニンテープの注意点
過去にロキソニンに対して、過敏症(アレルギーや蕁麻疹など)がでたことある方は使用をしないようにしましょう。
また、アスピリン喘息(NSAIDs服用による喘息のこと)が生じたことがある方も使用しないようにしましょう。
気管支喘息の患者さんも症状悪化の可能性があるので、使用しないほうがよいとされています。
副作用として胃や腸に対するダメージが少なからずあるので、長く使用している方は特に、胃腸に違和感を感じるようであれば、一度医師に相談することをおすすめ致します。
また、同じ系統の他の種類の痛み止めで、妊娠後期の女性に使用したところ、胎児動脈管収縮が生じたとの報告があるので、使用しないようにしましょう。
家族の他の人の痛み止めつかっちゃおーというのは、こういったことがあるので控えたほうが無難です。
使用を控えたほうが良い部位として、損傷した皮膚、粘膜、湿疹や発疹部位があります。
全身にまわってしまうロキソプロフェンナトリウム量が増加してしまうことや、傷の治りが遅くなってしまうためです。
まとめ
ロキソニンテープは、痛み止めの貼り薬で、有効成分はロキソプロフェンナトリウムです。
1日1回使用することで、効果を発揮する薬です。
痛み・炎症物質の産生をするシクロオキシゲナーゼ(COX)の活動を止めることで、鎮痛作用を発揮します。
使用に際しては、医師の指示どおり使用するようにしましょう。
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