N95マスクについて感じた疑問

コンビニへ行ったら、N95マスクが売られていました。一般消費者に販売してもN95マスクの機能を最大限発揮することが出来るのか疑問に思いました。というのも、N95マスクは適切に使用しないとほとんど意味がないものだからです。

N95マスクとは?

N95マスクとは、NIOSH(National Institute of Occupational Safety and Health)の定める基準(42CFR Part84)の内、「N95」基準をクリアしているマスクです。
「N95」基準というのは、耐油性がなく、0.3μm以上の試験粒子を95%以上捕捉しますよという意味です。
医療の現場では、医療従事者の感染防御の目的で使用され、SARSの流行の際には活躍したとされています。

N95マスクの注意点

一般的なマスクと比較して、フィルター機能が高性能であるのは確かです。が、この機能を最大限活かすためには顔とマスクが密着していなければなりません。いくらフィルターが高機能であっても、隙間があってそこから空気漏れていたら意味がありませんからね。
フィットしているかどうかを担保するために、最低1年に1回は「フィットテスト」を実施するように米国規格協会から勧告されています。フィットテストは、顔全体を覆うようなフードをかぶり、その中にサッカリンを噴射します。サッカリンは甘いのですが、その甘さが感じられるようであれば、フィットしていないと判断することが出来ます。
医療現場では、このようなテストを行い自分の顔に合うマスクを探し、それを使用しています。

そこでなのですが、N95マスクをコンビニで一般消費者向けに売ることに果たして意味があるのでしょうか?一般消費者でフィットテストまで行っている人はほぼいないでしょう。空気が漏れている状態で使っても感染防御の観点においては、かなり効果が弱くなってしまいます。
花粉症や放射能を持った微粒子から守るために需要があるのかもしれませんが、本当に意味のあるものなのか少し考える必要があるでしょう。

まとめ

N95マスクは、NIOSHの定める「N95」基準をクリアしているマスクで、主に医療従事者の感染防御のために使います。適切に使用するためには、マスクと顔が密着していなければならず、通常フィットテストというものを行います。
空気が漏れている場合は、感染防御の効果はかなり低下するので気を付けましょう。

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