【ネオメドロールEE軟膏】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

ネオメドロールEE軟膏は、眼科・耳科領域で用いられる軟膏です。
抗生物質とステロイドが配合された軟膏となっています。

今回は、ネオメドロールEE軟膏について、その効果効能と副作用や注意点について紹介していきます。

目次

ネオメドロールEE軟膏ってどんな薬?
ネオメドロールEE軟膏ってどうやって効くの?
ネオメドロールEE軟膏の用法・用量
ネオメドロールEE軟膏の副作用
ネオメドロールEE軟膏の注意点
まとめ

ネオメドロールEE軟膏ってどんな薬?

ネオメドロールEE軟膏は、ステロイドと抗生物質が配合された、眼科・耳科用の軟膏薬です。
有効成分は、ステロイド側がメチルプレドニゾロン、抗生物質側がフラジオマイシン硫酸塩となっています。
眼軟膏として作られているので、目の周囲・あっかんべーしたときの赤い部分など、目のなかに使用しても大丈夫です。

日本では、1961年7月に販売が開始されました。

【効能・効果】
<適応菌種>
フラジオマイシン感性菌
<適応症>
外眼部・前眼部の細菌感染を伴う炎症性疾患、外耳の湿疹・皮膚炎、
耳鼻咽喉科領域における術後処置
引用:ネオメドロールEE軟膏 添付文書

ネオメドロールEE軟膏は、眼科領域および耳科領域で用いられます。
眼科領域では、目の周囲の細菌感染を伴う炎症に、耳科領域では湿疹や皮膚炎などに用いられます。

ネオメドロールEE軟膏ってどうやって効くの?

二つの有効成分が含まれているので、それぞれどのように効果を発揮するのか説明していきます。

メチルプレドニゾロン

メチルプレドニゾロンは、ステロイドでも比較的弱い部類に属します。
ステロイドの塗り薬は皮膚に塗布すると、浸透した後に細胞に取り込まれます。
取り込まれたステロイドは、細胞内の核という遺伝情報が集まっている場所に作用し、リポコルチンというタンパク質の合成を促進させます。

リポコルチンは、プロスタグランジンやトロンボキサン、ロイコトリエンといった炎症作用をもたらす物質を作る【ホスホリパーゼA2】の働きを抑えることで、炎症を鎮めることができます。

フラジオマイシン硫酸塩

フラジオマイシンは、別名ネオマイシンともよばれる抗生物質です。

細菌のタンパク質合成酵素の一部分である30Sリボソームに結合することで、タンパク質合成を止め、細菌の生命活動を止めることができます。
人間にもタンパク質合成酵素がありますが、30Sリボソームは用いられてないので、人間のタンパク質合成を止めることはありません。

ネオメドロールEE軟膏の用法・用量

【用法・用量】
[眼科用]
通常、適量を1日1~数回患部に点眼・塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
[耳鼻科用]
通常、適量を1日1~数回患部に塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
引用:ネオメドロールEE軟膏 添付文書

ネオメドロールEE軟膏は、1日に1~数回塗布する薬です。
医師からの指示が別途ある場合は、それを優先してください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

ネオメドロールEE軟膏の副作用

重大な副作用の一つとして、非可逆性の難聴があります。
特に耳に使用していて、聞こえが悪いといった症状があれば、すぐに使用中止して医師に相談するようにしてください。

長期連用することで、難聴の副作用の可能性が高くなるので、自己判断での長期連用はしないようにしましょう。

ネオメドロールEE軟膏の注意点

副作用として、難聴があるのですが、すでに難聴傾向にある方には、注意して使用することとされています。
症状が悪化する可能性があるからです。
難聴がある方は、診察時に医師に申し出ましょう。

糖尿病の方も、ステロイド薬を使用することで、症状悪化する場合があるので、申し出ておきましょう。
外用薬なので、長期連用しなければ特に問題はないことが多いですが、血糖値管理はしっかりしておくとよいです。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

まとめ

ネオメドロールEE軟膏は、ステロイドと抗生物質を含んだ軟膏で、眼科・耳科領域で用いられます。
細菌感染と併発した炎症などに用いられます。

使用に際しては、医師の指示通り使用し、自己判断で連用したり中止したりしないようにしましょう。

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